今年最後のランキング記事ということで,毎週連載してきたこのコラムの中でのランキングを集計してみました。結果を眺めていて浮かび上がったキーワードは「ソニー」です。アクセス数,参考になったの両方で1位になった記事だけでなく,アクセス数の2位と4位,参考になったの2位の記事もソニーがらみの話題でした。

 トランジスタ・ラジオや8ミリビデオ,CDにウォークマンにプレイステーションと,次々に時代を画する製品を投入して世界市場を席巻した同社は,いまでも日本企業の一つの希望だからでしょう。残念なのは,ここに上げたどの記事もソニーの活況よりも不調に焦点を絞っていること。ひょっとすると,時代を牽引する若さを同社は失ってしまったのでしょうか。

 その答えは,同社が実績で示すしかないでしょう。2000年から始まった10年が,あと1週間足らずで終わりを告げます。来週から始まる新たな10年には,ソニー,そして多くの日本企業の再生劇が見られるものと期待しています。本年もご愛読,ありがとうございました。

ニュース(12月21日~25日)