XO 3.0のコンセプト
XO 3.0のコンセプト
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 新興国などに住む子供たちに教育用ノート・パソコンを配布することを目的とした米国の非営利団体「One Laptop per Child(OLPC)」は,2012年の実用化を目指すタブレット型パソコン「XO 3.0」のコンセプトを明らかにした。

 XO 3.0は,フレキシブルなプラスチック基板を利用したタブレット型のパソコンになるという。ターゲット価格は100米ドル以下とする。従来の「XO」シリーズとは,全く異なるアプローチによって開発すると説明している。

 XO 3.0の開発に伴って,2008年5月に発表した見開き型のパソコン「XO 2.0」の開発は中止するという(Tech-On!関連記事)

 このほかOLPCは,2010年1月に「XO 1.5」,2011年初頭に「XO 1.75」を発売すると発表した。XO 1.5は,現行の「XO」に対してマイクロプロセサを変更したモデル。米Advanced Micro Devices, Inc.(AMD社)の「Geode LX-700」から,台湾VIA Technologies, Inc.の「C7-M」に変更する(Tech-On!関連記事)。価格は約200米ドル。

 XO 1.75は,ARMコア搭載プロセサを採用したモデル。基本的な設計は「XO」と同等とするが,筐体周囲にゴムの緩衝材を備えたり,タッチ・パネルを搭載したりという特徴がある。価格は150米ドル弱とする。