第一,「3D」という言葉を冠すること自体が,偽りではないかと感じます。「3D映像」や「3Dディスプレイ」などといいますが,いずれも左右の目に異なる映像を見せることで,視聴者に立体感を与えているだけです。限られた視点からの奥行きは再現できても,3次元空間に広がる被写体の豊かな容貌を余すところなく伝えるわけではないのです。ですから,たとえ複数の視点から撮った映像を使っても,視点が切り替わる際の不自然さは,今後もなかなか拭えないと思います。加えて両眼視差を利用する立体視では,両目の向き(輻輳)と目のピント合わせ(調節)の間にミスマッチが生じるため,長時間視聴するとどうしても疲れます。そもそもこうした制約がある技術を「3D」と呼んでしまうところに,ユーザー軽視の姿勢を見てしまうのは筆者だけでしょうか。
ニュース(7月24日~20日)
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