図1 無線LAN機能を内蔵したmicroSDカード。ミツミ電機製(左)とルネサス テクノロジ製(右)
図1 無線LAN機能を内蔵したmicroSDカード。ミツミ電機製(左)とルネサス テクノロジ製(右)
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図2 ノート・パソコンを用いたデモの様子
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 KDDIは,無線LAN機能を内蔵したmicroSDカードを開発し,2009年7月22日から開催中の「ワイヤレスジャパン 2009」に参考出展した。外形寸法は11mm×16mm×0.7mm。既存の携帯電話機に搭載することで,インターネット接続の高速化を図れる。

 開発品は,ミツミ電機製とルネサス テクノロジ製の2品種。ともにIEEE802.11b/g準拠の無線LAN用ICと送受信用アンテナ,受動部品などを実装する。搭載する無線LAN用ICは,ミツミ電機製が米Atheros Communications,Inc.製の「AR6002」(RFトランシーバ回路とベースバンド処理回路の一体化品),ルネサス テクノロジ製が同社の「KS3021」(RFトランシーバIC)と「KS7010」(ベースバンド処理IC)である。KS3021とKS7010は,2009年4月に解散したキーストリームの開発品とみられる。キーストリームは無線LANチップ事業をルネサス テクノロジに譲渡していた。

 なお,アンテナの面積はともに,「microSDカードの約1/3程度」(KDDIの説明員)とした。製品化時期については未定という。