つくり方の常識　大転換

豊島製作所●加工硬化を制御する

鍛造やプレス成形といった塑性加工は、切削加工などに比べて工数が少なくて済むため、ある程度の生産量があればコストダウンを期待できるつくり方だ。実現できる精度や形状の複雑さのレベルも向上しており、適用範囲は拡大している。

システムの姿は立場によって変わる、本質に迫るには「多視点」が不可欠

　とても印象的な木漏れ日が差す森のシーンで知られる名作、黒澤明監督の「羅生門」をご覧になったことはあるだろうか。芥川龍之介の小説「羅生門」と「藪の中」に基づいて映画化されたもので、ある殺人事件の真相解明が物語の中心だが、事件を巡り、目撃者、容疑者、そして巫女を通じて証言する被害者の霊が、全く異なった…

近赤外線で肉のうまみを測る、光技術を生かして畜産分野に進出

　食肉に含まれるおいしさのもととされる脂身の状態を、誰でも簡単に測定できる。そんな測定器を開発したメーカーがある。薬品や半導体分野向けに液体クロマトグラフ関連機器などを製造販売する相馬光学（本社東京都・日の出町）だ。

現場で見落としがちなムダ

今回は、工場管理者が現場で見落としがちなムダのポイントを学ぶ。

コンテナクレーンのブレーキ

　クレーンのブレーキ（ストッパ）と聞いて、「あ、あのブレーキのことか」とすぐに連想できる人は少ないと思う。それも、港湾に林立しているコンテナクレーン（ガントリークレーン）のブレーキなら、なおさらだろう。

【第7回】丁寧さよりもスピード、日本流の遅さが致命傷に

　中国政府が、日本の新幹線の技術を使った高速鉄道を世界に売り込もうとしています。中国が日本企業から車両や技術を導入し、運用を開始したのは今から数年前のこと。それがもう、海外に向けて「中国製新幹線」を販売しようというのです。

【第7時限】どんな複雑な変動でも予測できる、最強の秘密兵器、教えます

　第4時限（2010年7月号）から、数理科学が存分に力を発揮できる分野の1つに予測があること、そして、そこで微分方程式が強力な武器になることを勉強してきました。

【第7回】性能と品質の作り込み

設計指針をCAD付属のCAEで導出

　3次元設計における効果は、主に2つある。そのうちの1つは、前回（2010年9月号）の「生産工程を含めた効果の刈り取り」で解説した。後工程で3次元モデルを利用することによる効果といえる。

【第19回】創る──実践的テアダウンIV

　佐藤式テアダウンにはテーマ別に6種類があり、前回（2010年9月号）はテアダウンの原点である「スタティック・テアダウン」と、実際に組み立てをしながら優劣を比較する「ダイナミック・テアダウン」について述べた。今回は残り4種類を紹介するが、ここからが比較分析の核心である。

【第7回】三現主義

まずは現場・現物・現実と心得よ

　技術開発において、まぐれを期待してはならない。「そんなことは当たり前」と皆さんは言うかもしれないが、まぐれ頼みになっているケースが相当ある。

ラインワークス

作業性を改善した溶接システムで攻勢

2重の保安装置が有効に機能せず、山陽新幹線の保守用車追突事故

「勤務先が技術士の取得を推奨」は30.1％にとどまる

【調査テーマ】技術士の活用実態

　高度な専門的応用能力を備えた技術者が取得できる国家資格「技術士」。医師や弁護士と異なり、業務独占資格（無資格での業務を禁じている資格）ではないため位置付けが確立されていない面もあるが、一部の企業で技術士を積極的に確保・活用しようという動きが見られる。

売れる商品作りを目指して開発革新、QFD／TRIZ／タグチメソッドを駆使

新興国で量産する新型「マーチ」、設計の共通化で原価低減、個性を演出

日本郵政、EVをまず1000台導入、トータルでのコスト削減を見込む

　日本郵政グループの郵便事業会社は、2011年度に1000台の電気自動車（EV）を導入する。その第1の狙いは環境対策だが、実はもう１つある。それは「コスト削減」（プロジェクトを担当する同社オペレーション企画本部集配部部長の宮澤一信氏）だ。

大型船舶の有害物質を一元管理、業界横断システムをクラウドで構築

　日本海事協会は、大型船舶の構造材/機器に使ったアスベストや鉛など有害物質の情報を、関連するメーカー（造船/部品/素材など）が簡単に登録・取得できるシステムを構築する。情報収集の手間を削減できる上、情報の不整合や改ざんを防げる。

シスメックス、暗黙知の活用法を工夫、“エビデンス”を重視する製品開発へ

　医療機器メーカーのシスメックスは、ベテラン技術者の暗黙知に直接頼る開発体制から、客観的根拠や明文化されたプロセスを重視する開発体制に移行する。

国交省、リコール体制を強化、不具合情報の能動的な調査・分析へ

　国土交通省（国交省）が、自動車のリコールの対応強化に動きだした。前原誠司国交相が、2010年8月末に情報収集と調査分析の体制強化の概要を明らかにした。

水に浮く鉄の玉、どうやって造る？

　何やら丸い隕石のような物体が、水面にプカプカと浮かんでいる。実はこれ、直径4mmの鉄の玉。水に浮かぶのは、中が空洞になっているからだ。