【強さの秘密】最適な姿勢で大型のワークを溶接できる、片持ち式の3軸ポジショナの先駆者。カスタマイズでさまざまな溶接ロボットに対応させたことも奏効し、多くの溶接現場に受け入れられた。近年は輸出に注力し、グローバルニッチでの世界制覇を目指している。

 ラインワークスは、大型ワーク対応の溶接用ポジショナや産業用ロボット、自動化生産ラインの設計・製造を手掛ける。中でも同社が得意とするのは、旋回・回転・昇降の3軸動作を、片持ち式で実現した溶接作業支援用のポジショナである。

 主力製品の「スケット」シリーズは、1tクラスのワークに対応するコンパクトな機種から、15tのワークも扱える機種まで幅広くラインアップする(図)。アームに搭載した回転テーブル上で、大型のワークでも自在に姿勢を制御できるのが同シリーズのウリだ。作業者が、上向きなどの無理な姿勢をとらずに溶接できるため、作業効率がよい。

〔以下、日経ものづくり2010年10月号に掲載〕

図●ラインワークスの製品
(a)は5tクラスのワークに対応する3軸ポジショナ。(b)は3tクラス機による溶接作業の様子。