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日経ものづくり2007年7月号
目次
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生産現場は空洞どころか空白
再生に必須の三つの視点とは
日本の生産技術・品質・コストは世界一だ。欧米から学ぶものはない」と,豪語していたのは昔話。やがて製造業の空洞化をマスコミが声高に指摘するようになったが,現在はさらに悪化し,空白状態になっている。
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レクサスLSの開発 第9回
雪上の疾走
2006年9月19日。「レクサス LS460」の新車発表会が終了し,吉田守孝にとっての特別な一日が終わろうとしていた。雨粒が滴り落ちる窓ガラスの外には,既に漆黒の闇が広がっている。そこに映った自分の顔を見つめていると,頭の中ではさまざまな出来事が浮かんでは消えていく。
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何でもくっつける教授
金属同士,セラミックス同士,高分子同士であれ,金属とセラミックス,セラミックスと高分子,高分子と金属であれ,何でもくっつけてしまう技術を開発した大学教授がいる。接着したいモノの表面に「分子接着剤」と呼ぶ化合物を分子1層分付与するだけで,同種材料でも異種材料でも分子結合でしっかりと接着する。
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磁力が大きくバラつく磁石
後処理の手間も考慮すべし
最近,小型で強力な磁石の需要が急増しています。それを牽引するのが携帯電話機。機能がどんどん増える一方,コンパクトで薄いデザインの製品が開発される傾向にあります。こうした流れでスピーカーやモータにも小型化が求められており,当然,これらに組み込む磁石にも小さいものが求められます。しかし,音や振動の性能は…
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中村超硬
超硬材料を耐摩耗部品に加工
中村超硬は,超硬合金,PCD(多結晶ダイヤモンド焼結体)といった硬くてもろい材料を加工して精密機械部品や治工具を製造している。
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第4回:Module モジュール
Module= モジュール
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最終回:詳細計算法と応用事例
手間はかかるが高精度
前回簡易計算法を紹介したが,簡易計算法と組み合わせてより正確な値を求めるための詳細計算法を紹介する。中沢メソッドは何回も述べてきた通り,レクサットという概念を導入することで,性能値の確保と同時にバラつきも最適化できる方法である。その意味で中沢メソッドによって決められた最適値は,性能だけではなくロバス…
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第4回:リスクアセスメントの手順と導入準備
重大リスクの見落としを確実に防ぐ
今回からは,リスクアセスメントの実践的な進め方を説明していく。具体的には「リスクアセスメントの手順」「これまで行われてきた安全活動との相違点」「リスクアセスメントの導入準備」といったポイントを取り上げる。
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第4回:形状の公差と包絡の条件
真直度の公差域はMMC/LMCの適用で変化
幾何公差をうまく使いこなせない理由の一つは,「公差域」の理解が難しいことにある。「公差域に対する具体的なイメージ」を頭の中で正しく描けず,図面に対する要求や意図を幾何公差に置き換えられないのだ。今回からは,そうしたイメージを描くための手助けとなるよう,多くの例を示しながら幾何特性の使い方を解説する。
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第4回:管理・間接部門の物の見える化(1)
製造現場以外でも有効な本格5S
今回より2回にわたり「管理・間接部門の物の見える化を実現する5Sの進め方」について取り上げる。今回は「管理・間接部門の物の見える化」のための5S(整理,整頓,清掃,清潔,しつけ)の必要性と5Sの具体的な進め方,次回はそうした5Sの管理基準,運用基準について解説する。
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第4回:意匠設計/制御の概念設計(1)
組み込みコンピュータで制御にリアルタイム性を持たせる
各項目の概念設計に入る前に,製品のライフサイクルを通して発生が予測される諸問題をこの企画/設計の段階で検討する(表)。この検討内容の深さと幅広さが,製品開発力の強さに比例するといっても過言ではない。とりわけ,今回の茶運び人形のように新規の開発対象となれば,それはなおさらのことである。読者の中には,こ…
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3次元データ活用の実態
2次元図面における手描きからCADへの移行は,電子データの共有や流用を推し進めたものの,設計情報を2次元図面として表現するという点では変わらない。これに対して2次元CADから3次元CADへの移行は,(最終的に2次元図面へ変換するとしても)設計情報を3次元で表現するという点で大きく異なっている。
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松下電器産業が大規模リコール
対象機種広げてリスクを最小に
対象台数は300万台以上―。2007年5月30日,松下電器産業は電子レンジなど3品目に関して大規模な無償部品交換(リコール)を実施すると発表した。一部製品で発煙・発火に至る危険性が高いと判断したためだ。石油温風機の欠陥による一酸化炭素(CO)中毒事故の多発が表面化してから,同社は過去の製品事故をより…
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「ものづくり白書」好況の中でますます高度になる国内拠点の役割
政府は 2007年6月,ものづくり白書(平成18年度 ものづくり基盤技術の振興施策)を閣議決定し,公表した。国内製造業の業績向上を受け,経済産業省担当部分の概況の記述には極めて良好な指標が並んでいる。
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相次ぐエレベータ・ワイヤロープの破断
過度の人件費削減で保守管理にほころび
エレベータのかごをつるワイヤロープの破断が相次ぎ発覚している。最初は,2007年4月4日に発生した,東京・六本木の「六本木ヒルズ森タワー」での発煙事故だった。
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部品を直感で探せる3次元ツール
立体表示を通して操作
仏Dassault Systemes社は,3次元データによるコラボレーションを支援するツール「3DLive」を開発した。デジタル・マニュファクチャリング・ツール群「DELMIA」,PDMツール群「ENOVIA」で管理しているデータおよび,同社の軽量3次元データ形式である「3D XML」を組み合わせて…
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サーボユニットの自社開発で低価格な2足歩行ロボットを実現
タカラトミーが開発したロボット「Omnibot17μ i-SOBOT」。2足歩行ロボットでありながら本体の高さが165mmという小型化だけでなく,約3万円という低価格化を実現したのが大きな特徴だ。 その低価格化のポイントは大きく二つ。17カ所に組み込んだサーボユニットの自社開発と,機能を見極めて選択…
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遠赤外線カメラの用途が拡大へ、普及のカギは自動車にあり
これまで用途が限られていた遠赤外線カメラを,より広い分野で活用しようとする機運が強まっている。可視光線/近赤外線画像にはない遠赤外線画像の特徴が,セキュリティーや交通安全,FAといった分野で生きてくるからだ。
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ある国のメーカーが重視していること
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資源高騰、日本にカードあり
省エネ,省資源は「一石三鳥」です。まず,節約した分はそれだけ資源が増えたのと同じことです。私は中国やインドに行った時も「1割省エネをしたら,1割獲得したことと同じ効果がある」「2割省エネしたら2割資源が増えたことと同じ」と説いています。
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