日経ものづくり 速報

サーボユニットの自社開発で
低価格な2足歩行ロボットを実現

日経ものづくり 速報  タカラトミーが開発したロボット「Omnibot17μ i-SOBOT」。2足歩行ロボットでありながら本体の高さが165mmという小型化だけでなく,約3万円という低価格化を実現したのが大きな特徴だ。

 その低価格化のポイントは大きく二つ。17カ所に組み込んだサーボユニットの自社開発と,機能を見極めて選択した低価格CPUの採用だった。

サーボユニットを自社開発

 i-SOBOTには肩から手に掛けて3個(両腕で計6個),股関節から足首に掛けて5個(両脚で計10個),首の1個―の計17個の関節がある。これらの関節一つずつに,サーボユニットが必要だ。サーボユニットの樹脂性ケースは構造部材としての役目も果たしており,出力軸が片側の回転軸になっている。

 取り付け部分の形状や搭載するICの種類が数種類に分れるものの「サーボユニットは基本的に1種類」(タカラトミー)。このため,サーボユニットの低コスト化がロボット全体のコストに与える影響は大きかった。 (以下,「日経ものづくり」2007年7月号に掲載