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日経ものづくり2006年1月号
目次
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東大とサンエツ金属,鉛フリー快削黄銅の開発にメド
東京大学先端科学技術研究センター特任助教授の近藤勝義氏の研究グループは,黄銅棒最大手メーカーのサンエツ金属(本社富山県高岡市)と共同で,欧州のRoHS(電気電子部品・機器に含まれる特定有害物質の使用制限)指令に適合する鉛(Pb)フリーの快削黄銅(60質量%Cu-40質量Zn)丸棒の開発にメドを付け…
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三共製作所,直交軸の減速機を開発、転がり接触でバックラッシなし
高精度を要求される生産設備に使う
三共製作所(本社東京)は,バックラッシのない直交軸の減速機を開発した。「RollerDrive」の商品名で2006年1月10日に発売する。横に取り付けたサーボモータから垂直軸のタレットを回し,ロボット用旋回軸,任意割り出しテーブル,平行リンク式のX-Yテーブルなど,高精度を要求される生産設備に使う。
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作業者の置き換えを狙った腕ロボット、安川電機が2機種を新開発
“取りあえず”の市場投入で顧客の要望を拾う
安川電機は,人間の腕の動きをほぼ再現できる産業用腕ロボット2機種を開発した。双腕の「MOTOMAN-DA20」と,片腕の「MOTOMAN-IA20」で,大きさは共に「成人男性とほぼ同じ」(同社)。生産ラインや物流現場などで組立・搬送作業をこなせる。
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静電チャックの吸着力を20倍向上、TOTO,加熱しない新成膜技術を応用
搬送速度も向上できるし,機械式チャックの代替も狙える
TOTOは,吸着力を従来比で20倍高めた静電チャックを開発,2005年12月に開催された「セミコン・ジャパン2005」に参考出品した(図1)。静電チャックは文字通り,静電気の力を利用して半導体ウエハーやFPD(フラット・パネル・ディスプレイ)用ガラスなどを吸着し,搬送や固定に使う部品。その吸着力が高…
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日本電鍍工業
金属めっきの日本電鍍工業、時計で鍛えた技で新分野へ
日本電鍍工業は,設立以来47年の歴史を持つ金属めっきの専門企業である。かつては売上高の9割以上がバンドやケースなどの時計部品だったが,同分野の需要の落ち込みをきっかけに路線を変更。今日では,時計部品で培った高度なめっき技術を武器に,医療器具や電子部品,管楽器,宝飾,文房具などさまざまな分野で得意先を…
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設計者のための解析入門 第1回
基本を知れば恐くない
設計者によるCAEの利用が唱えられて久しいが,依然として敷居は高いようだ。そこで,本講座では初心者がどういう間違いを犯しやすいかという「落とし穴」とその解決策を解説する。第1回は,そもそもなぜ設計上流で設計者が解析すべきなのかについて改めて考える。
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材料力学マンダラ 第13巻
共振による事故を防ぐために
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一酸化炭素中毒事故多発で 松下電器産業に「緊急命令」
松下電器産業の石油温風機による一酸化炭素中毒事故が多発。経済産業省は「緊急命令」を発動した。同社の対策のどこに不備があったのか。その点を中心に,事故の経緯を振り返る。
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機械式腕時計の復活 第5回
気鋭の才と練達の智
機械式腕時計の売り上げが順調に伸びる中,そのラインアップを増やすセイコー電子工業。顧客からの熱い要望もあり,クロノグラフ,そして機械式グランドセイコーを市場に投入することが決まった。この二つを商品化するに当たって,設計部は新規ムーブメントを設計するという決断をする。奮い立つ若き設計陣。しかし彼らには…
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開発の鉄人 第20回
ねじって,ねじを造る
細長い鋼板をねじって造る商品がある。もともとはくいとして使うためのものだ。土を押しのける量を最小限に抑えながら,土に対する圧縮,引っ張りとも,大きな荷重に耐えられる。最近は,用途が土木から,ほかの用途に広がり始めた。転造や,切削で造るねじの市場を狙う。
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トヨタ生産方式の真髄と新展開 第1回
徹底した原価削減を追求、在庫を減らせば問題点が見える
トヨタ自動車の強さの秘訣を享受すべく,多くのメーカーで実践されるトヨタ生産方式。この連載では,多くの企業のトヨタ生産方式導入を支援したコンサルタントが,その真髄を明らかにするとともに,新たな業種,部門に展開するためのポイントを紹介していく。
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タグチメソッド第2回
目標値が決まる前に最適化、未知の不良を防止する効果も
開発対象となるシステムは,入力の値に応じて出力を変えるものが一般的である。タグチメソッドでは,これを動特性のシステムと呼んでいる。前回は入力を固定して出力を一定にする静特性のシステムにおけるパラメータ設計の方法を紹介してもらったが,今回は一歩進んで動特性のシステムに対するパラメータ設計の方法を紹介し…
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欧州メーカーが導入を急ぐ日本流ものづくり
マニュアルで人を育て,「製造する力」を強くする
Volvo社,SCANIA社,Unilever社・・・。名立たる欧州メーカーが日本のものづくりの手法を吸収し始めた。日本を手本に「製造する力」を引き上げるためだ。一般に,欧州メーカーの多くはブランド力に優れ,高収益性を身に付けている。だが,さらに飛躍するためには,日本流のものづくりを取り込む必要があ…
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金型業界で脚光浴びる5軸加工
リードタイム短縮,高精度加工の切り札に
ワークもしくは工具を傾けることで,自由な方向からワークを加工できる5軸加工。1回の段取りでほとんどの形状を加工できる,短い工具が使えることで高精度の加工面を期待できるなど,5軸加工のメリットは金型加工においても有効。5軸加工機の価格は下がり,カッタパスを作成するCAMの使い勝手も向上するなど,5軸加…
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第三の無段変速機
ベルトでもローラでもなく,リングで力を伝える
自動車の燃費を良くする手段として普及が進む無段変速機(CVT)。ベルトを使うタイプはすっかりお馴染みになった。ローラを使うタイプがこれを追ってはいるが,ベルトに食い下がるほどの勢いはない。そこに登場したのが,NTNが開発した第3の方式。ベルトでもなく,ローラでもなく,リングで回転力を伝える。構造と制…
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ワークの衝突を防止するコンベヤ 【ジヤトコ】
シーソー機構の連続でワークを減速
駆動装置を持たないローラーコンベヤは,わずかな傾斜を設けることによって,上流から下流に向かってワークを流す。コンベヤが長いほど下流に送られたワークが加速するため,場合によっては前に滞留しているワークに衝突した際に傷が生じる場合がある。
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中国的低価格部品選定指南 第1回
日本では手に入らない部品も中国なら小ロットで購入できる
日本における部品選定が大きく変化している。日本の部品メーカーの多くが価格競争に巻き込まれてラインアップを削減。安いわりに受注の少ない部品の生産を打ち切った。その結果,低価格で小ロットの部品の入手が困難になっている。
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蒸気「機関車」ではなく蒸気機関「車」
ドイツBMW社が変わったエンジンを開発している。「Turbo Steamer」は,ガソリンエンジンなのだが排熱で蒸気機関を動かす。基本はガソリンエンジンの排熱で作動する閉回路のランキンサイクル。
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マネーゲームの犠牲になった米国工作機械業界
政策研究大学院大学 教授 橋本 久義氏
私が大学を卒業した昭和40年代の米国の工作機械産業は,仰ぎ見る霊峰のような存在だった。Cincinnati Milacron社,Moore Special Tool社,Kearney&Trecker社,Cross社,DeVlieg Machine社,Gleason社,Warner&Swasey社,E…
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両角 正幸氏 セイコーエプソン 専務取締役
効率の前に品質向上と人材育成、回り道に見えて効果が大きい
セイコーエプソンの最高生産責任者(CPO)。国内工場だけでなく,海外工場の改革にも長年取り組んできた。あの手この手で改善を考え,プリンタの完全自動組み立ても実行したことがある。それらの経験から「回り道に見えても,整理・整頓はやはり大事」と語る。一見ユニークに見える取り組みも,基本に忠実な発想だ。
日経クロステック Special
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