来週月曜日,2009年3月23日付けの最新号で,日経エレクトロニクスは創刊から数えて1000号目を迎えます。38年をかけて,ようやくたどり着いた格好です。これを記念して,Tech-On!では連動企画を複数立ち上げました。その一つが「日経エレが見た未来」。創刊号から100号ごとに掲載した特集記事を,順次Tech-On!で読めるようにしていきます。本日アップした創刊号の特集は,30年後までにどんな技術が実現されるかを識者に聞いた結果です。今読み返してみると,当たった予測がある一方で,まだまだ実現できていない夢がいくつもあることに気づかされます。先行き不透明なこのご時世,数十年単位のスケールで物事を考えることは,意外なヒントを与えてくれそうです。

 日経エレクトロニクスが描いた将来像を実現する上で,大きな役割を果たしてきたのが日本の総合電機メーカーです。その仕組みが,今,根本から揺らいでいます。今週のランキングに並んだ,日立製作所の構造改革を報じた一連の記事が,時代の変化を印象づけます。長い目で見ると,これからの技術革新を担うのは,巨大企業の対極にいる,一人一人の個人なのかもしれません。日経エレクトロニクスの1000号記念特集のタイトルは「誰でもメーカー」。Tech-On!の連動特集と併せてお読み下さい。

ニュース(3月16日~19日)