- ベールを脱いだ超小型HDMI,19端子のまま大きさ半分に
車載向けの試作品も登場 - 門外不出の先端プロセサをTSMCで製造するIntel
AtomベースのASICを積極展開か - ICカードに載る超薄型指紋センサ,0.2mm厚を2米ドル以下で実現
TFT使う感圧式で,米ベンチャーが開発 - 当たり前になったLED照明,費用対効果が大幅に改善
様変わりした「ライティング・フェア 2009」,演色性も高まり普及に弾み
「ご褒美」の構造を変えたら,可能性が見えてきた
任天堂 取締役社長
アナログ強化塾 第1回
30年ぶりに基本設計を一新した,リニア・レギュレータ
組み込み寺子屋2 第1回●ソフトウエアの開発モデル要件定義~テストを円滑に,多様な開発モデルから正しく選ぶ
- 電子部品:積層セラミック・コンデンサ,0603品は2018年にようやく主流に
- 半導体:NORフラッシュ大手が経営破綻,激しさ増す半導体淘汰の波
- ディスプレイ:活気ある電子ペーパー,「防災」への応用を模索
WirelessHD
今からちょうど38年前の1971年4月,我々は『日経エレクトロニクス』を創刊いたしました。今号をもちまして,おかげさまで通巻1000号を迎えることになりました。節目となる今号でリニューアルを実施し,より読みやすく,見やすく,分かりやすい誌面を目指してデザインやレイアウトを一新します。「クローズアップ」「NEアカデミー」など新しいコラムも開始いたしました。
さて,1000号記念特集の内容です。エレクトロニクス業界は,これまで数多くのエンターテインメントを消費者に提供してきました。ラジオ,テレビ,オーディオ,携帯電話,ゲームなどなど・・・。その販売によって生まれた収益は研究開発の原資となり,新技術が次々と生まれました。大量生産した同じ仕様の機器をできるだけ多くのユーザーに届けることによって,エレクトロニクス業界は巨大な産業に成長したといえます。
マス・マーケットに完成品を届ける――。この大量生産型ビジネスとは異なる潮流が今,デジタル家電などの世界に押し寄せようとしています。ユーザーが機器やサービスの開発に参加し,メーカーが提供するハードウエアの機能モジュールやソフトウエアなどを組み合わせて,自分仕様のデジタル機器を作り上げる動きです。本誌では,こうしたユーザー参加型の開発環境から生まれた機器を「UGD(user generated device)」と名付けました。
UGDの発展を支えるのは,これまでのようなマス・マーケットではありません。開発したユーザーに共鳴できる人々が構成する無数のミニ・コミュニティが相手です。この変化が,従来の大量生産型ビジネスを揺さぶることになるのでは・・・。こういった視点から,今回の特集「誰でもメーカー~User Generated Deviceが拓く新時代~」をまとめました。1001号では本特集の後編をお届けする予定です。
このほか最新号では,新市場として期待がかかる健康管理分野の動向をまとめた解説「エレクトロニクス企業が健康管理市場になだれ込む」,ソニー 取締役 代表執行役 会長兼CEOのHoward Stringer氏と任天堂 取締役社長の岩田聡氏への特別インタビューも掲載しております。ぜひ,ご一読いただければ幸いです。
日経エレクトロニクス編集長 田野倉 保雄