原稿が書けないとき,記者は色々工夫をします。筆者にもいくつか秘訣があって,その一つはただひたすら歩き回るというものです。職場の周辺を目的地も決めずにグルグルとさまよい続けていると,何となくアイデアがまとまってきたりします。必死に考えながらぶらつくので,目の焦点は定まらず,ふと思いついて脇道に曲がってみたりなど,はたから見たら相当薄気味悪そうです。だからといって部屋にこもり,ルームランナーの上で足踏みを続けていても,きっと知恵は浮かばないだろうと直感的には思います。歩いているうちに移り変わる周りの景色や音・匂いなどが,脳髄に程良い刺激を与え,凝り固まった考えをほぐして,いい方向に導いてくれると勝手に解釈しております。

 ここまで書くとお分かりかもしれませんが,どうも筆者は最近のゲーム機が目指す方向に馴染めません。今週あった2009 Electronic Entertainment Expo(E3)では,大手3社がいずれもユーザーの体の動きを検出してゲームに利用する方針を発表しました。各社が開発中のコントローラを使うと,「画面上にテニス・ラケットとして表示させて,テニス・ゲームが遊べ」たり,「ボールをバスケットボール用のリングに投げるといった遊び方が可能になる」らしいです。ゲームもテニスもバスケもしない自分が言うのも何ですが,外で体を動かせば済んでしまう話のような気も…。Jリーグの某チームの熱狂的なサポーターである某デスクによれば,応援に向かったスタジアムで,よく子供達が携帯型ゲーム機でサッカーをしているそうです。何か間違ってないですかね。

ニュース(6月1日~5日)