「Wiiの成功につながった主な武器はインタフェースである」(米Nintendo of America Inc.,President兼COOのReggie Fils-Aime氏)。「2009 Electronic Entertainment Expo(E3)」の報道機関向けイベントで,任天堂は同社のゲーム機「Wii」向けの,新しい周辺機器を2種類公開した。一つは「Wiiリモコン」に接続して位置検出精度を高める「Wii MotionPlus」。もう一つは,人体の脈拍を検出できる「Wii Vitality Sensor」である。
Wiiでアーチェリー・ゲーム
「Wii MotionPlus」は米国で,2009年6月8日から19.99米ドルで販売される。「Wii MotionPlus」をWiiリモコンに接続すると,Wiiリモコンの位置検出精度が高まり, 3次元空間のユーザー動作をもっと正確に検出できるようになる。例えば, Wiiリモコンを使って,ボールをバスケットボール用のリングに投げるといった遊び方が可能になる。
Wii MotionPlusを備えたWiiリモコンを利用するためには,ゲーム・ソフトがWii MotionPlusに対応する必要がある。2009年7月26日に49.99米ドルで発売する任天堂製の「Wii Sports Resort」は,Wii Motion Plusを同梱する予定だ。講演では,Wii Sport Resortに含まれるアーチェリー・ゲームを実演した。Wii MotionPlusを備えたWiiリモコンに「Wiiヌンチャク」を接続し,Wiiヌンチャクを引きながらアーチェリーから矢を放って見せた。
Wii Vitality Sensorでユーザー層の拡大狙う
任天堂の講演では,代表取締役社長の岩田聡氏も登壇した。同氏は,ゲームのユーザー数をさらに拡大する余地があると指摘した。そのためのツールとして,Wii Vitality Sensorを紹介した。
講演では実物を見せなかったが,Wii Vitality Sensorは,脈などを検出できるセンサを備えた装置で,Wiiリモコンに接続して使う。岩田氏は,この装置があれば人々にリラックス感を与えるとソフトが提供できるとする。現在では,Wii Vitality Sensorの発売日や価格は未定である。