日経ものづくり2006年2月号
目次
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昭洋精機
アルミ部品加工の昭洋精機 実績管理でカイゼン強化
昭洋精機は,アルミニウム合金に特化した精密部品加工を本業とする一方,副業として自社製品の「ディスク修復機」を製造販売するユニークな企業である。この10年間,本業と副業の比率は7対3~8対2の割合で推移している。
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第2回 精度はメッシュで決まる
大きさと粗密分布を工夫し短時間で良い結果を得る
初心者が最初に戸惑うのが,CAEに特有のメッシュ分割。設定の仕方次第で解析結果の精度を左右する重要な要素だ。自動生成するツールが増えたとはいえ,ツール任せでは思うような結果が得られない場合もある。メッシュの影響と設定の際に気を付けるべき最低限のポイントは押さえておきたい。
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実践で遭遇する危険速度を解く
前回と同様,今回も共振を防ぐための危険速度の話ですが,より実践的な内容とします。一つは,軸に設置する回転体が複数の場合。もう一つは,軸の断面の径が変化する変断面の場合。どちらも,設計の現場では頻繁に目にしますので,きちんと押さえておきましょう。
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風に負けたJR羽越線
気象情報をリアルタイムに取り込む運行管理が必要に
2005年12月25日の午後7時14分ごろ,東日本旅客鉄道(JR東日本)羽越線の砂越駅と北余目駅間を走行中の,秋田駅発新潟駅行特急第2014M列車「いなほ14号」(6両編成)が,第二最上川橋梁を通過し終えたところで1両目から6両目までの全車両が脱線し,そのうち前3両が横転した。この事故による死者は5…
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機械式腕時計の復活 最終回
いつかは「SHIZUKUISHI」
機械式腕時計を復活させて10年。セイコーインスツルメンツの売り上げは,ついに年間1万台を超すまでに成長する。生産効率を高めるために,製造子会社である盛岡セイコー工業に部品製造から組み立てまでの一貫体制も構築した。しかし,そこにある組み立て室は,高級式腕時計が生み出されるには,あまりにも貧弱なものだっ…
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第21回 漆にかぶれた男たち
「漆」といえば伝統工芸品。斜陽産業であることは否定できない。これが現代の塗装技術としてよみがえろうとしている。
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ジャストインタイムと自働化
トヨタ生産方式を成功させるための2本柱はジャストインタイムと自働化だ。ジャストインタイムが達成できれば,顧客の受注に迅速に対応できるために,在庫を極力持たなくて済む。また自働化を指向することで,問題点が素早く顕在化し,生産効率の良いラインが構築できる。
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第3回 開発・生産への適用
部品設計から生産に至る一貫した活用で技術課題を解決
今回は,事例に基づき,タグチメソッドの開発・生産への適用イメージを紹介してもらう。題材として取り上げるのは,プラスチック歯車の高精度化への取り組み。部品設計,金型設計,射出成形条件の設定,成形品の冷却方法の設計といったさまざまな工程で,一貫してタグチメソッドを適用し,効果を上げた事例だ。
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応用分野膨らむハイドロフォーミング
プレス成形やロール成形の領域を浸食
鋼材を液圧で成形するハイドロフォーミング。その応用分野が広がっている。ステアリングコラムやバンパビームなど,従来は別の成形法で造っていた部品で採用され始めた。その目的は,従来の成形法では成し得ない精度を得ること。複雑な形状を一体成形できる上,スプリングバックが小さいといった利点を生かした。さらに製法…
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二人三脚の設計目指し 融合を図るメカとエレ
3次元データが部門のカベを取り払う
製品開発の短期化と高機能化・複雑化を背景に,機械(メカ)設計と電気(エレ)設計とをコンカレント化しようという動きが本格化している。そのけん引役となっているのが3次元データだ。筐体・機構部品の3次元データと電気系CADの情報を連携させたり,制御ソフトで3次元モデルを動かしたり。これまでは“同時並行だけ…
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吊り具の戻り装置 【マツダ】
ストッパの両脇に二つの重りを配置
工場内で吊り具を使ってワークを運ぶ作業では,ワークを降ろした後に作業者が吊り具を元の位置に戻す必要がある。吊り具が1人の作業者専用のものであれば問題ないが,複数の作業者で共有する場合には,戻すための歩行ロスが生じてしまう。
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部品の価格交渉にも方法がある 値切りすぎるとやけどのもとに
小ロットの低価格部品を中国で調達し,問題に直面する日本メーカーが増えている。価格交渉で低価格に抑えたものの,品質が粗悪だったり,逆に価格交渉で十分値切れなかったり。日本メーカーには原価計算する力が必要だ。
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硬化剤不要の冷凍砂型による鋳造法
三共合金鋳造所が実運用ラインを稼働
鋳造工場といえば,溶湯による熱で暑くなるのが普通。ところが,工場内をひんやりと寒くするくらいの鋳造ラインが登場した。
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日産自動車,次期CADは継続性を重視し「NX」に決定
CATIAユーザーのRenault社との協力にも支障なしと判断
日産自動車は,次の標準CADシステムとして米UGS社の「NX」を採用することを決めた。日産自動車はこれまで「I-deas」(UGS社)を利用している半面,親会社の仏Renault社が「CATIA」(仏Dassault Systemes社)を使っていることから,次期CADの選定については注目が集まって…
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温度が上がると収縮する工業材料 理研とJST,単一物質で「ゼロ膨張」も
クランプ,ヒートシンクなど用途探る
理化学研究所(理研)と科学技術振興機構(JST)は,単一物質で膨張率がゼロの状態を可能にする負膨張材料を発見した。精密光学部品や精密機械部品の用途が考えられる。本格的な工業材料として使える可能性のある負膨張材料はこれが初めてだ。
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クルマ? バイク? 新しい乗り物が誕生
2006年1月に開催されたロサンゼルス・モーターショーで独Volkswagen(VW)社が公開した「GX3」は,前2輪,後1輪の車体に二つのシート持つ“乗り物”。
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教育こそ要 ものづくりの遺伝子を失うな
東洋の小さな島国=日本が世界第2位の経済力を持っていること自体,奇跡としか言いようがない事実だろう。その日本の経済力の源泉が,ものづくりの力にあることに異議を唱える人もいないだろう。
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設計と生産の間で目線の合ったコミュニケーションを
「目線の合ったコミュニケーション」のように,分かりやすい言い回しでチームワークの大切さを説く。トップダウンで言うことを聞かせるのではなく,ボトムアップでの協力を重視する。日本的なものづくりのやり方を,海外拠点にまで広げているという。世界初の製品開発も,設計と製造のチームワークで実現しようとしている。
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樹脂活用術
樹脂活用が拡大するとともに,高度な使い方になっている。より魅力のある製品を実現できるからだ。自動車では,車体パネルや窓の一部を樹脂化する動きが活発化。電子機器でも,小型・軽量で多機能・高性能な機器を実現するために,樹脂をこれまでよりも高度に使いこなそうという傾向が強まってきている。そうした状況を支え…
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