DRAMとフラッシュEEPROMに代表される半導体メモリは,パソコンや携帯電話機,デジタル家電などのほぼすべてに使われているといっても過言ではないキー・デバイスだ。したがって,メモリ市場の動向を見極めるには,並行してデジタル機器や製品の市場動向もつぶさに観察する必要がある。日経マーケット・アクセスでは,以前からこうした視点で市場分析を続けている。今回は全10回にわたって,密接に関係する半導体メモリとその応用機器市場の最新動向をお届けしたい。

◆筆者紹介◆
筆者は,日経マーケット・アクセス編集記者の菊池珠夫。野村総合研究所を経て,1996年に日経BP社へ。2002年に日経BPコンサルティングが設立した後は,引き続き,日経マーケット・アクセスで半導体やその応用機器市場の分析記事を執筆している。

◆目次◆
第1回シェア拡大から利益重視に向かうDRAMメーカー
第2回価格下落で2005年のDRAM世界生産額は14.4%増に減速
第3回フラッシュの成長はNAND型が支え,NOR型は厳しい状況
第4回NAND型フラッシュ,メモリ・プレーヤと携帯電話機用需要に火が点いた
第5回300mmウエハー対応ライン,2005年はSamsungが投入量でIntelを抜く
第6回安定成長へソフトランディングなるか,デジタル家電
第7回2005年のパソコン生産台数は6.7%増,金額はマイナス成長
第8回携帯電話機の生産動向,GSMは新興国向けでまだまだイケる
第9回2005年の液晶テレビは供給過剰に,生産調整はいつ?
第10回SCEIは部品不足か,PSP販売計画を下方修正

■「特別報告書」発行のご案内■
 日経マーケット・アクセスでは,携帯電話機やパソコンなど半導体メモリの応用製品と半導体メモリの生産動向について詳細にまとめた特別報告書「半導体メモリ/応用機器市場分析2005年4月」(年4回発行)の最新版を2005年4月27日に発行しました。詳しい内容はこちらでご覧になれます。