「『チャンス』としての危機」——今回コラム・ランキングの一位に躍り出たこの記事のタイトルほど,現在多くのメーカーが置かれた立場を前向きにとらえたものはありません。言葉の上では納得できても,実践するのは至難の業です。その難題に果敢に挑む企業がいくつもあります。今回のニュース・ランキングを占拠した感のあるホンダや,三洋電機の買収に王手をかけたパナソニックが代表例でしょう。どちらの会社からも,分かりやすい戦略と,危機感に裏打ちされた本気度がひしひしと伝わってきます。もちろん,各社の思惑通りに事が運ぶかどうかは別の話。ただし,くだんのコラムにもあるように,「真剣さが違って」きたとき,人も企業も思った以上の力を発揮することは確かです。
これまで日本企業の一部に対して,技術はあっても経営戦略がないといった批判がありました。現在の危機的な状況は,この状況を覆すキッカケになり得ます。本気になった日本メーカーが,持ち前の技術力と死にものぐるいの戦略で,世界市場を席巻する日は意外と遠くないのかもしれません。
12月15日~19日のニュース・ランキング
- 【1位】「ビッグスリー」が破綻した場合,
「短期的にはマイナス,長期的にはプラス」---ホンダ福井社長(2008/12/17) - 【2位】ホンダが事業計画を見直し,
「インサイト」は200万円を切る価格設定へ(2008/12/17) - 【3位】【エコプロダクツ】新型ハイブリッド車から電気自動車まで,
環境対応車が一堂に(2008/12/12) - 【4位】【デトロイトショー】BMW社、
ハードトップ化した「Z4」を出展(2008/12/15) - 【5位】【エコプロダクツ】ホンダ「インサイト」の
コンセプト車から量産車との違いを予想(2008/12/15) - 【6位】BYD Auto社,
プラグイン・ハイブリッド車「F3DM」を中国で発売(2008/12/16) - 【7位】【IEDMプレビュー】
炭素の状態変化で次世代メモリ,Qimondaが開発(2008/12/15) - 【8位】【デトロイトショー】富士重工,
「レガシィコンセプト」を出展(2008/12/17) - 【9位】「いつ実用化する?」「複数社購買はやめるのか?」
---ホンダとGSユアサの記者会見の質疑応答(2008/12/18) - 【10位】東北大学やNECトーキンなど,
太陽電池から蓄電池,家電へすべて直流で給電する実証試験に成功(2008/12/17)
12月15日~19日のコラム・ランキング
- 【1位】「チャンス」としての危機
(2008/12/12) - 【2位】世界市場での真っ向勝負が
生き残りの絶対条件に(2008/12/16) - 【3位】企業の寿命は「30年」
(2008/12/18) - 【4位】Googleのスーパーカー開発プロジェクト?
(2008/12/17) - 【5位】米ビッグスリー没落の教訓
(2008/12/11)