日経テクノロジーオンラインの技術経営とその関連サイト「アジア」「Japan Technology Next」「COLLEGE」に投稿された全ての記事(2014年9月9日~9月29日)のアクセス数ランキングは、話題のiPhone 6が中国で引き起こしている“騒動”を紹介した記事が1位と2位にランクインした。

 日本時間2014年9月10日未明、米Apple社がiPhone 6とiPhone 6 Plusを発表した。今回のアクセス数ランキングは、同製品の発表と集計開始のタイミングがほぼ一致したこともあり、1位と2位にiPhone 6の関連記事が並ぶことになった。いずれも、人気連載「上海発EMS通信」の記事である。

 1位となった「Appleは中国を軽視しているのか」は、iPhone 6発売第一陣の国・地域から中国が外されたことに対する、中国国内の反応を紹介した記事である。2013年に発売されたiPhone 5s/5cから、中国はiPhoneの発売で第一陣の国・地域に初めて含まれるようになった。なおかつ、低価格モデルであるiPhone 5cの登場で、Appleは中国市場を重視するようになったと言われていた。

 それが今回のiPhone 6では、中国は再び発売第一陣の国・地域から外されることになった。記事では中国国内の反応とともに、発売が後回しにされた理由を推測していく。

 2位の「iPhone 6にまつわる『儲け話』」は、iPhone 6の発売が後回しになった中国で、少しでも早く入手したいユーザーに日本で購入したSIMフリーのiPhone 6を転売するビジネスの実情などを取り上げる。iPhone 6の組み立てを請け負った台湾の大手EMS(電子機器受託製造サービス)がいくら儲けたかも、中国紙の報道などにもとづいて推測する。

 続く3位は、中央研究所なき時代のイノベーションモデルを探る「“馬の骨”に投資する米国、無視する日本」。京都大学大学院総合生存学館(思修館)の山口栄一教授の連載「科学者の魂を探して」からの1本である。同連載からは他にも、7位に「日本では科学を論じないしきたりがある」、11位に「狂わなければ新しい知は生まれない」がランクインした。

 4位の「小さく大きい技術、世界をつなぐ」は、新事業や異業種連携を推進するコミュニティー「リアル開発会議」のサイトに掲載された記事である。日経BP社の技術記者200人が選んだ、「将来を担う技術」を紹介していく。