電子機器サイトの直近のアクセス記事ランキングを見ると、上位に企業名が入る記事が並んだ。主語となる企業名を順位とともに挙げると、1位は韓国Samsung Electronics社、2位は台湾Hon Hai Precision Industry社〔鴻海精密工業、通称:Foxconn(フォックスコン)〕、4位は中国Xiaomi(小米)、5位は三菱電機だった。

 20位までを見ても、これらの国・地域の企業への関心が高いことがうかがえる。欧米企業でランクインしたのは米Apple社くらいだった。そのApple社も8位の記事がタイトル「落日のApple、昇るHuawei、両睨みの鴻海」で示す通り、スマートフォン市場において劣勢にある。「Appleに代わる成長の牽引役」が中国のスマホ大手Huawei社(華為)というのだ。ネットワーク越しのサービスの時代にApple社と思われる企業が乗り遅れる可能性を示唆した「A社よ、お前もか」も7位に入った。

 日本企業については、1位の記事で著者が言及している。Samsung社の液晶テレビを分解・解析し、価格性能比の高さで日本製が後塵を拝しているというが、「日本の家電の将来は決して暗いものではないと思う」とも述べている。「耐久性やアフターサービスの面で日本製にまだ一日の長がある」と著者が感じているためだ。