Tech-On!ソフトウエア・サイトで、この1カ月間のアクセスランキングは右表のようになりました。今回は、ダントツ1位に輝いた「日本のソフト軽視はいつまで続くのか」を紹介しようと思います。

 この記事は竹内健先生の連載コラム「エンジニアが知っておきたい技術経営(MOT)」の最新記事で、苦境に陥る日本メーカーは、未だに材料やデバイスなどのハード重視から脱却できていないと説いています。特に、予算権限を持つトップの階層では、ソフト軽視の風潮が抜け切れないようです。この記事に対して、Tech-On!会員の皆さんからも多くの意見が寄せられました。その多くは、竹内先生の主張を後押しし、さらに突っ込んだ意見でした。例えば、以下のような意見が寄せられました。

 ソフトの重要性はよくわかります。昨今は単にソフトが重要と言うよりは、エコシステムをどう構築するかの方がより肝要です(ZEDさん)。

 例えば文科省の私立学校向けのICT関連の補助金でさえも、ソフトウエアは補助対象外となっています(ソフト屋さん)。

 記事ではサブタイトルにもなっているように竹内先生は「日本はハードの成功が大きすぎたために、ソフトへの転換には多大な労力がかかることは仕方ない」と締めくくっていますが、ここに対しても意見が寄せられました。

「慣性の法則」という言葉を使うと、その気になればいつでも舵を切ることができるものを、無理解と怠慢のため切らないでいるという印象を受けます。ですが実際には、ソフト人材(管理者・経営者含む)の不足と現存ハード人材の雇用維持のため、舵を切りたくても切れないというのが実情なのではないかと(tanさん)。