日経エレクトロニクス分解班は,フォーマルハウト・テクノ・ソリューションズ(東京都江東区)と協力して,携帯電話機の最新機種を毎月分解していきます。最先端の技術をいち早く取り入れる日本市場向け端末を,ハードウエアの設計の観点から定点観測する試みです。

 ワンセグ放送受信機能が当たり前の今,国内向け携帯電話機の多くは,これまで想定されてきた多くの機能を余すところなく実現した「全部入り」端末になっています。その中で各社が打ち出す新機軸を,端末の細部にまで踏み込んで浮き彫りにする計画です。一方で,海外市場でも売れる端末を実現するには,低コスト化や部品の共通化が欠かせません。その点からも,日本の携帯電話機は今後大きな変貌を遂げる可能性があります。変革期にある日本のケータイの設計を,雑誌の誌面では紹介が難しい高倍率の画像で活写していきます。

 本連載で取り上げた機種

 分解班が手掛けたケータイ記事