ワンセグ放送の視聴に対応する2006年秋冬モデルの携帯電話機を,X線CT装置を使って内部構造を撮影した様子を,2回に分けて動画でお届けする。

 今回評価した携帯電話機は,日立製作所がKDDI向けに出荷する「W43H」である。まずはキーパッド側筐体とヒンジ部をCTスキャンで観察した。

 キーパッド側筐体の動画では,筐体周囲に細い線がぐるりとはりめぐらされていることが分かる。これは,FeliCa用アンテナである。ヒンジ部の動画では,液晶パネル側筐体の開閉部分と回転部分がよく見える。撮影には島津製作所に協力を要請,同社の産業用X線CT装置のマイクロフォーカスX線CTシステム「SMX-225CT-SV3」を使った。

キーパッド側筐体
動画キーパッド側筐体
(約1.9M)
ヒンジ側筐体
動画ヒンジ部
(約1.9M)

 なお,日経エレクトロニクスでは最新号(2007年2月12日号)の特集で,最近の端末薄型化の動向を取り上げています。