日経テクノロジーオンライン(Tech-On!)のテーマ・サイト「電子部品」では、「LED照明の未来は明るいのか?」という記事が、この1カ月間(2月4日~3月2日)に最もよく読まれた。

 記事は、LED電球やLED照明器具を積極的に展開しているアイリスオーヤマLED事業本部長のコメント「国内のLED照明市場は、2015年をピークと想定している」から始まる。将来を見る開発者にとってLED照明はもはや成長領域にはないのだ。

 既存の照明を長寿命品で置き換えていくためLED市場が飽和するのは時間の問題として、この記事が紹介しているのは、市場縮小に対応して照明メーカーが模索している新たな顧客価値だ。LED照明を“置き換え型”から“新価値提供型”の商品として各社が製品化し始めるとき、この市場は第2の成長期を迎えるのかもしれない。記事からは、近い将来に製品となって登場するであろう新たな顧客価値の片鱗が見て取れる。

 次に読まれたのは「トリリオン・センサー」の記事。前月のランキングでは最も読まれた。2014年2月20~21日に開催の「Trillion Sensors Summit Japan 2014」を前に大きな注目を集めたようだ(関連記事)。

 3番目に読まれた記事は「導線2本でワイヤレス給電を実現、走行中のEVに切れ目なく給電」だった。走行中の電気自動車(EV)にワイヤレスで給電するための技術を紹介している。一般的な既存方式では必要となるコイルが不要で、平行2線路を使う。コイルを利用するよりも設置がしやすいという。定在波による伝送可能な電力のムラの影響をなくす工夫をしていく。