解説1

電動車両の進化は「多様化」と「連携」が軸に

「第42回 東京モーターショー 2011」詳報
解説2

Apple対Samsung、訴訟合戦の先にあるもの

数頼みの特許戦略からの転換点に
解説3

1万円を切る製品も登場、需要急増の放射線量計

技術者が知っておくべき基礎知識
NEレポート
論文

電鋳技術をコネクタに
信頼性や特性向上に寄与

逸見 幸伸 氏
オムロン EMC コネクタ事業部 E-PJ PJ長
インタビュー

日本市場は技術革新の源
魅力が薄れることはない

Rich Beyer 氏
米Freescale Semiconductor社 Chairman and CEO
ワールド・レポート from 韓国

教科書の“デジタル・シフト”
2014年には小・中学校で全面導入へ

ドキュメンタリー

モノがなければ金は出せない

全番組録画機「ガラポンTV」の挑戦(第2回)
NEアカデミー
技術者のための交渉術(第2回)

まずは「交渉力」「文章力」でコミュニケーション能力を磨く

クローズアップ
  • 家電:シャープの北米テレビ事業が好調、60型以上の出荷台数が前年比5倍に
  • 半導体:後工程まで取り込むファウンドリー、SiインターポーザやTSVを本格展開
  • エネルギー:太陽光発電システムは「3年で半額」に、ドイツでは20万円/kW割れが目前
技術者の本棚: 私はこう読む

美しさへのこだわりに隠れた「苦しみ」

キーワード

スピン・トランジスタ

編集長から

 テレビといえば、どの家庭でも居間にデンと居座り、「家電の王様」として長年君臨してきた機器です。ところが最近、その存在感が次第に小さくなり、タブレット端末やスマートフォンといった携帯端末に主役の座を奪われそうな情勢です。テレビ産業を見ても、明るいニュースよりも後ろ向きの話題が少なくありません。では、テレビは機器的にも産業的にも、このまま失速してしまうのか…。

 実はそうではなく、現在の窮状は次世代テレビに向けた産みの苦しみではないのか。今後、テレビは携帯端末やWebサービスなどと連携する形で、新しい視聴体験を私たちに提供する機器に生まれ変わる。そのための要素技術も整備され始めている――。弊誌ではこう考え、テレビが今後どのように進化していくのか、最新号の特集「テレビの未来」で探ってみました。

 このほか最新号では、先日開催された「第42回 東京モーターショー 2011」の詳報解説「電動車両の進化は『多様化』と『連携』が軸に」、これまでの数頼みの特許戦略からの転換を象徴する係争についての解説「Apple対Samsung、訴訟合戦の先にあるもの」、にわかに注目を浴びる放射線量計の基本的な構造や機能などをまとめた解説「1万円を切る製品も登場、需要急増の放射線量計」、米Freescale Semiconductor 社のChairman and CEOへのインタビューなども掲載しております。ぜひご一読いただければ幸いです。

 さて、話は変わりますが…。「カー・エレクトロニクスと環境/エネルギー」。16年前、私が弊誌編集部に異動した際、自分のカバー分野をこう決めました。当時、花盛りだったのはパソコン、インターネット、HDDといった技術。百戦錬磨の先輩記者たちが書き競うこの領域に、私が新規参入しても歯が立ちません。当時ニッチだった冒頭の2分野を自ら開拓するしかなかったのです。だが、いまやエネルギーなどは日本の電機産業、そして弊誌にとっても主軸になりました。

 ただ、今後もこの分野がメインであり続けるとは限りません。今、求められているのは次の新芽を見いだし、育てることです。かくいう弊誌も1月から新しい編集体制となり、大久保副編集長が編集長に就きます。私は「日経ビジネス」に異動し、これまでとは違う視点・角度から電機/自動車業界と接していく所存です。16年間、どうもありがとうございました。そして、今後とも日経エレクトロニクスをどうぞよろしくお願いいたします。日経エレクトロニクスは電機産業とモノづくり、そして日本の技術者たちを今後とも全力で応援し続けます。

日経エレクトロニクス編集長  田野倉 保雄

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