- 姿を現した次世代PSP,3G対応でセンサ全部入り
「究極の没入感」を目指す - SiCで大幅な小型化を実現,安川電機のEV走行システム
冷却機構の簡素化を進める - スーパーハイビジョンに向け,実用的なプロジェクターが登場
液晶パネルの原理を応用した光学部品で疑似的に解像度を高める - ナビ・アプリは「カーナビ」にあらず,波紋呼ぶパイオニア特許訴訟
家電向けネット・サービスに影響を与える可能性も - コンテンツ著作権管理の規格,ハリウッドの業界団体が策定
一度購入すれば複数の機器や異なるサービス経由で視聴可能に
ストレージ・クラス・メモリ,機器のボトルネック解消を狙う
東京大学 大学院工学系研究科 電気系工学専攻 工学部電気電子工学科 准教授
従来の医療業界の考えを打ち破ってほしい
国立循環器病研究センター 研究開発基盤センター長 研究所副所長
ジェスチャー入力に飛び付く,参照デザインの登場が後押し
目指すは,ユニバーサル・デザイン
シニア層向け携帯電話機「らくらくホン」の開発(第1回)最新技術動向から学ぶ太陽電池(第1回)
加速する高効率・低コスト化開発,国家単位での競争に発展へ
- モバイル:Apple社がCDMA対応iPhone 4を提供開始,取り扱う事業者が一気に拡大へ
- ディスプレイ:次世代ディスプレイ技術への投資が相次ぐ,電子書籍/タブレット端末の勢いが背景に
- 医療エレ:独自調査に見る健康管理へのニーズ,“測定意欲”や“記録意欲”も鮮明に
裸眼3D
今から15年ほど前,私が日経エレクトロニクス編集部に異動したてのころに書いた解説記事の一つがフラッシュ・メモリでした。優しくも厳しい先輩記者の指導や助言を受けつつ各社を取材し,半導体の国際会議「ISSCC」で発表された最新の論文も読みこなしながら,記事をまとめ上げたことを覚えています。
その記事は「1個のメモリ・セルに2ビットのデータを記憶するフラッシュEEPROMが実用になり始めた」というくだりで始まります。いわゆる多値化が始まった時でした。三洋電機が実用化で先陣を切り,SanDisk社と松下電子工業の共同グループが続き,Intel社やNEC,三星電子(Samsung Electronics社のことを当時はこう表記していました),東芝,日立製作所は試作済み,もしく試作中といった情勢でした。そのメモリがそう遠くない将来,3次元にセルを積層し,しかも3~4ビット/セルになろうとしています。いわゆる3次元NANDフラッシュ・メモリです。動作原理こそ異なるものの,同じく3次元構造を備える別のメモリも登場しています。
これらの新しいメモリが見据える先には,今後,急拡大する不揮発性メモリ市場があります。現行のフラッシュ・メモリはあと3~4年で技術進化が止まる可能性が高まってきており,今,ポストNANDフラッシュ・メモリの座を巡る開発競争が熱を帯びています。最新号の特集「半導体ストレージ 迫る主役交代」では,NANDフラッシュ・メモリの現状や不揮発性メモリ市場の今後の展望,そしてポストNANDフラッシュ・メモリの候補である3次元NANDフラッシュ・メモリやReRAM,PRAM,MRAMの最新開発動向などについてまとめてみました。
このほか最新号では,2011年1月に開催された世界最大級の自動車展示会「デトロイト・モーターショー」の詳報解説「“トヨタ流”ハイブリッドが米国の主役へ」,ネット・テレビの使い勝手を分析した解説「専門家が評価するGoogle TVのユーザー体験」,ドキュメンタリーの新連載「シニア層向け携帯電話機「らくらくホン」の開発」,NEアカデミーの新連載「最新技術動向から学ぶ太陽電池」なども掲載しております。ぜひご一読いただければ幸いです。
日経エレクトロニクス編集長 田野倉 保雄