これがNGPだ

 「いい意味で『隙がない』」(ゲーム・クリエーターとして著名なセガの名越稔洋氏)──。

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が,携帯型ゲーム機の次世代機「Next Generation Portable(NGP)」(コードネーム)を開発した。2011年末の発売を予定する。「プレイステーション・ポータブル(PSP)」の初代機が2004年12月に登場してから,約7年ぶりの大幅刷新となる。

 NGPの特徴は,ゲーム用端末として成長著しいスマートフォンやタブレット端末に対して,ハードウエア面で差異化を図ったこと。ゲーム専用機では,同一のプラットフォームを長期間使い続ける必要があるからだ。例えば,CPUに英ARM Ltd.の「Cortex-A9」の4コア版,ディスプレイに5型の有機ELパネルを採用した。同時期のスマートフォンが搭載するCPUはCortex-A9の2コア版,有機ELパネルは4型台にとどまる見込みだ。

背面タッチ・パッドを初搭載

 NGPでは搭載するセンサの豊富さでもスマートフォンなどに差を付けた。多数のセンサを搭載し,ゲームへの「究極の没入感」(SCE 代表取締役社長 兼 グループCEOの平井一夫氏)を目指した。

『日経エレクトロニクス』2011年2月7日号より一部掲載

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