我々は千住の船に乗る

はんだのPbフリー化10余年の紆余曲折（第2回）

「2.8が良いのではないか」「いや，それは分かりづらい」「条件が整えば3が妥当ではないか」　2000年4月12日。その会議は佳境に入った。複雑に絡み合う厄介な問題が，議論を難航させていた。

初期の簡易モデルによる検討が決め手　放熱部品の追加は回避できる

薄型テレビの熱設計 ─前編─

家電製品における放熱が大きな課題となっている。小型・薄型，高機能・高性能な機器を実現しようとすれば，機器設計の早い段階から放熱について考慮する必要がある。どのように検討や設計を進めればよいのか，薄型液晶テレビを例に，2回に分けて具体的な検討方法を解説する。

高分解能品を使いこなす　周辺回路設計のコツ

今さら聞けないA-D変換の要点　─第7回─

12ビットA-D変換器に向けて設計した周辺回路を，16ビット以上の品種にそのまま使ってトラブルが発生する場合は多い。分解能が高い品種を使いこなすには，周辺回路の設計にコツがある。そこで今回は，特に重要なオペアンプの選び方や，バッファ用コンデンサの必要性などを解説する。

メモリ・カードが2Tバイトへ，転送速度は300Mバイト/秒超え

2009年中に64Gバイト品が市場に

　メモリ・カードの次世代版が，2009年第1四半期から続々と登場する。

分解：Nokia社のモバイルWiMAX端末を開けてみた

RFモジュールにIntel社のチップセットを採用

　次世代の移動体通信サービスを実現する技術として期待を集める「モバイルWiMAX（IEEE802.16e）」。基地局から端末までのデータ伝送速度が数Mビット/秒と，高速な点を特徴とする。

起死回生を期すPalm，新OS「Palm webOS」を投入

iPhoneとAndroidのいいとこ取り目指す

　「Palm OS」を武器にPDA市場に参入し，一時は市場を席巻したものの，近年，「死に体」とまでいわれていた米Palm，Inc.が，起死回生の一手を打ってきた。

ハイブリッド車の方向性に違い，トヨタは燃費，ホンダは価格重視

モータ出力は6倍，電池容量は2倍の差に

　やはり，Liイオン2次電池は採用しなかった─。2009年1月11～25日に開催された「2009 North American International Auto Show（デトロイト・モーターショー）」に，トヨタ自動車が3代目となるハイブリッド車「プリウス」を，ホンダが新型ハイブリッド車「インサ…

次号予告　2009年2月9日号

脱・先進国至上主義

我々はこれで勝ち残る，意を決した機器メーカー

2009 International CES詳報

　毎年，電子機器の最新動向がそろう「International CES」。今回は，昨今の経済状況を反映し，来場者数こそ前年比約20％減の約11万人にとどまったようだ。それでも来場者の間からは「予想よりも盛り上がった」との声が聞かれるなど，最先端の機器開発現場は活気を失っていない。

事後から予防へ，攻めに転じる製品安全

リスク・アセスメントが必須に

製品に起因する重大事故が後を絶たない中，製品安全の取り組みにも，守りから攻めへと変革が求められている。さまざまな利用状況を想定して製品が内包するリスクをあらかじ定量的に評価する「リスク・アセスメント」の導入が必須となりつつあるのだ

相互連携が可能な健康機器，2009年後半から相次ぎ登場へ

キッカケは2009年2月に公開見込みのガイドライン

　無線接続などによって健康機器と連携し，テレビやパソコン，携帯電話機などで測定データを管理する─。手軽に健康管理できるこのような家電製品が，2009年後半に相次いで登場しそうだ。そのキッカケとなる技術仕様が，間もなく公開されることが明らかになった。

Google社の戦略には疑問を感じている

　「Javaの父」。こう呼ばれているのが，プログラミング言語Javaの仕様を設計し，最初の実装を行ったGosling氏である。Javaは企業システムの構築ではもはやデファクト・スタンダードであり，組み込みソフトウエア開発でも携帯電話機を中心に広く使われている。