米Sun Microsystems, Inc., Vice President and Sun Fellow
James Gosling氏

 「Javaの父」。こう呼ばれているのが,プログラミング言語Javaの仕様を設計し,最初の実装を行ったGosling氏である。Javaは企業システムの構築ではもはやデファクト・スタンダードであり,組み込みソフトウエア開発でも携帯電話機を中心に広く使われている。Javaを生み出した同氏に,組み込み分野での展開や,Sun社が公開したRIA(rich internet application)向けプラットフォーム「JavaFX」の意義などを聞いた。

─今後,組み込みソフトウエアの分野でJavaはどのように普及していくのでしょうか。

 組み込みの世界は多種多様であり,今ではあらゆるところでJavaが使われるようになりました。携帯電話機やICカード,工場の自動化といった分野で利用されています。現在の組み込みソフトウエア開発では,高度な技術が求められるようになってきました。例えば,何千というセンサの値を読み取って反応するといった複雑なソフトウエアは,Javaを使わなければ開発できません。