毎年,電子機器の最新動向がそろう「International CES」。今回は,昨今の経済状況を反映し,来場者数こそ前年比約20%減の約11万人にとどまったようだ。それでも来場者の間からは「予想よりも盛り上がった」との声が聞かれるなど,最先端の機器開発現場は活気を失っていない。今回浮かび上がってきたのは,ここ数年かけて模索してきた「次に進むべき道」への答えを導き出した機器メーカーの姿である。例えば,テレビの3次元化,10万円以下の「Windows Vista」搭載パソコンなどに国内外の大手メーカーが本腰を入れる方向が見えた。カーナビの本命に浮上した携帯電話機や,USB 3.0も注目を集めた。