アクセス記事ランキング(9/24~10/21)
クルマ
1 「Model S」、年2万台に達する実力
2 インナーフレーム構造
3 ホンダの新型アコードハイブリッドとトヨタのTHS
4 自動運転
5 トヨタが首都高で手離し運転、車車間通信も搭載
6 トヨタ、3輪の2人乗り電動車「i-ROAD」を出展
7 国内最高燃費をたたき出す新型「フィット ハイブリッド」
8 マツダ、ガソリンとディーゼル、ハイブリッドの3種類そろえた新型「アクセラ」を発表
9 実燃費で20km/Lをたたき出すアコードハイブリッド
10 人は見た目か中身か…で、クルマはどっちなのか
11 日本ケミコン、ホンダの「フィット」に採用された電気2重層キャパシタを披露
12 トヨタ、2014年にワイヤレス給電の実証実験を開始へ
13 Ferrari社、V8エンジンを搭載したスーパーカー「458 Speciale」を日本で初公開
14 現代自動車の強さと課題
15 日産、自動運転車を会場内で実演、カメラ5個・レーザ5個・地図データを搭載
16 【フランクフルトショー】写真で見る美女と新型車、コンセプトカー
17 富士重工業、自動操舵機能を採用した次世代版「アイサイト」を発表、ステレオカメラを刷新
18 日立グループが自動駐車システムを開発、カメラ4個で実現
19 2020年、自動運転車は離陸するか
20 トヨタ、自動操舵で歩行者を回避する技術を開発

 2013年9月24~10月21日にTech-On!のテーマサイト「クルマ」で、アクセスランキングの1位を獲得した記事は、人気コラム「和田憲一郎の一車両断!」の最新作「「Model S」、年2万台に達する実力」でした。

 三菱自動車で電気自動車(EV)「i-MiEV」のプロジェクトマネージャーを務めた和田氏が今回ピックアップしたクルマは、EV開発ベンチャーの米Tesla Motors社が開発した高級セダン「Model S」。もちろん、EVです。2012年6月の発売後、販売が好調に推移し、年間2万台の販売台数をうかがう勢いを見せています。

電気自動車然としていないEV

 EVで不安視する声が多い航続距離も500km(電池容量85kWhの場合)と、ガソリン車並み。安全面の配慮でも高評価。いかにもEV然としたイメージを払拭し、プレミアムなEVというカテゴリを打ち出したあたりが人気を呼んでいるようです。

 和田氏が興味深いとみる点は、販売台数が増え始めた時期が発売後、半年ほど経過してからだったこと。尻上がりに販売台数を伸ばす様を、購入者の評価が高いからだと分析しています。

 EVとはいえ、やはりクルマ。先進性を打ち出すために奇をてらい過ぎたり、ユーザーに我慢を強いたりするのではなく、クルマとして最高のものを目指さなければならないということでしょうか。新しい製品を開発する上で、そのさじ加減がとても難しいことは確かです。

 以下のようなコメントをTech-On!読者は残しています。

 「バッテリーとモーターの組み合わせは、やはり高級車が一番マッチするのかもしれない。低速な回転域での太いトルクや静粛性、それから車両の重量バランスなど、いわゆるクルマにおいて「高級」を定義していた要素を全てカバーしている。
 イーロン・マスク自身も最高のEVを作ろうとしたのではなく、最高のセダンを作ろうとした、といった趣旨の発言をしていたように記憶している。つまり、最高のセダンを作ろうとしたら、結果的にEVになったということだ。最高のコンピュータ、最高の音楽プレーヤーを作り出そうとしていたジョブズが世界に変革をもたらしたように、最高のセダンを作ろうとしたマスクが同じく世界に新しい変革をもたらすのは必然なのかもしれない。
 そのとき、日本の自動車メーカーはどうなっているか? 発売当時は高い高いと言われたiPodだが、いまでも消費者はMDで音楽を聴いているか? 自動車メーカーはいま戦略を間違ってはならないと思う

 さじ加減が難しいのは、EVと並ぶ次世代技術として注目を集める自動運転もしかり。アクセスランキングの4位と5位には、自動運転関連の記事が並びました。4位はTech-On!の三宅デスクによる解説「自動運転 ―― 事故時の責任は誰が負う」、5位は「トヨタが首都高で手離し運転、車車間通信も搭載」でした。