軽量化技術の進化が加速している。厳しい規制が強いニーズを生み、それに呼応すべく実用水準にあってすぐにでも使える技術が続々と開発されているのだ。特筆すべきは、これまで「限界」とされてきた軽量化の水準を超えるものが出てきたこと。これまでの延長線上にはない、一段上の軽量化を実現し得る技術に迫る。
- Part1 変わる設計
実用水準の最新技術が続々誕生、構造と材料の変化が効果を生む - Part2 事例編
〈構造を変える〉
BMW社 高張力鋼板をCFRP骨格で補強
Audi社 素材を使い分けて300kg軽く
ダイセル・エボニック アルミ合金とPAの接着でねじを省く
JR東海 次世代新幹線、軽量化で世界へ
〈材料を替える〉
ナカシマプロペラ CFRPで舶用プロペラの質量半減
住友ベークライト シリンダー部品をアルミから樹脂に
住友化学 150℃に耐える樹脂製エンジン部品
トヨタ紡織 高発泡倍率でも割れにくいドアトリム
新日鉄住金 進化する鋼、使いこなす技術も提供 - Part3 数字で見る現場
95%超が「軽量化技術は重要」、異種材料の接着・接合技術に期待