NTTドコモは2010年11月8日，2010年末～2011年春商戦での市場投入を予定する28機種を発表した（発表資料）。スマートフォン4機種と，iモード対応端末19機種，LTEサービス「Xi」対応のデータ通信端末2機種（Tech-On!の関連記事1），デジタル・フォトフレームや電子書籍端末といった端末3機種を提供する。ドコモの新製品発表として最多の機種数をそろえた。「スマートフォンのラインナップをさらに充実させた。iモード機についても4シリーズそれぞれの個性を追求した」（NTTドコモ 代表取締役社長の山田隆持氏）という。
裸眼3Dや防水スマホを投入
スマートフォンの新機種は，「LYNX 3D SH-03」（シャープ製），「REGZA Phone T-01C」（富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製），「Optimus chat L-04C」（韓国LG Electronics社製），「BlackBerry Curve 9300」（カナダResearch In Motion（RIM）社製）である。今回発表した4機種に，2010年10月5日に発表された韓国Samsung Electronics社製の「GALAXY S」と「GALAXY Tab」の2機種（Tech-On!の関連記事2），さらに2010年度内に発表・発売予定のタブレット端末1機種を合わせた7機種を，2010年冬～2011年春モデルとして市場投入する計画だ。
SH-03とT-01C，L-04Cの3機種は，米Google社のソフトウエア基盤「Android」を採用するスマートフォン。Androidのバージョンは，SH-03とT-01Cが「2.1」，L-04Cが最新版の「2.2」である。SH-03とT-01Cの2機種は，2011年春に2.2に対応する予定だ。
SH-03とT-01Cは，ワンセグ視聴やおサイフケータイ，赤外線送受信といった，国内の携帯電話機の機能に対応する“全部入り”モデルだ。独自機能として，SH-03は裸眼での3D映像表示や3D写真の撮影（Tech-On!の関連記事3），T-01CはIPX5/IPX7相当の防水機能を備える（Tech-On!の関連記事4）。なおL-04Cは，スマートフォンの入門機種として投入する。
NTTドコモは，Android搭載スマートフォンの使い勝手を高めるための取り組みを発表した。米Evernote corp.と提携し，同社のサービス「Evernote」のアプリをAndroidマーケットからダウンロードするための「ダウンローダー」を，上記3機種にプリインストールする。
5機種7ブランドがコラボ
iモード対応機では，5機種がファッション・ブランドとのコラボレーションしたモデルを用意するなど，「個性豊かな選べるデザインになった」（NTTドコモの山田氏）。機種名とコラボレーションしたブランドや雑誌はそれぞれ，「F-04C」（富士通製）が商業施設「SHIBUYA109」の人気ブランド「CECIL McBEE.」と「Pinky Girls」「COCOLULU」，「SH-04C」（シャープ製）が「Q-pot.」，「N-01C」（NECカシオモバイルコミュニケーションズ製）が「About a girl」，「F-02C」（富士通製）が「ANTEPRIMA」，「N-03C」（NECカシオモバイルコミュニケーションズ製）が「BURTON」である。
カメラなどの映像機能もさらに強化した。1320万画素カメラを搭載する「P-03C（LUMIX Phone）」（Tech-On!の関連記事5），沈胴式光学3倍ズーム・レンズ搭載の「L-03C」（LG社製）といったカメラ機能に特化したモデルや，640×360画素の超小型プロジェクターを内蔵する「SH-06C」（シャープ製）を発表した。このほか，1万5000台の限定モデルとして，筐体にヒノキの間伐材を採用した「TOUCH WOOD SH-08C」（シャープ製）を用意した（Tech-On!の関連記事6）。
サービス面では，iモード版のアプリ/コンテンツ配信サービス「ドコモマーケット」を，2010年12月6日に開始する。「アプリストア」と「Musicストア」，「BOOKストア」の三つのポータル・サイトで展開する。携帯電話利用料などで貯めた「ドコモポイント」をドコモマーケットで使用できる。
