光や無線,有線のよる超高速伝送などホットな話題を取り扱うテーマ・サイト「通信」で2007年に注目されたのは,ワイヤレス技術の横への広がりを象徴する記事だった。

▼ 2007年「通信」記事ランキング

順位記事タイトル日付
1ソニーが新BRAVIAに国内初のRFリモコンを採用,無線規格は802.15.408/29
2MITが共鳴型ワイヤレス電力伝送装置を試作,2.1m離れた60W電球の点灯に成功06/08
3USB 3.0構想が浮上,Intel社が技術セッション開催へ08/10
4ついに登場,無線LAN+Bluetooth+FMチューナが1チップに02/03
5【IDF速報】Intel,Microsoft,NECなど6社,次世代USBインタフェース「USB 3.0」を共同で策定へ09/19
6【CES】船井電機,世界初のPLCモデム内蔵テレビを出展01/11
7IPアドレスの「Class E」に使い道,巨大LAN向けとして指定08/03
8【CEATEC】「リモコンはここです」と行方不明のリモコンが名乗り,SMKなどが出展10/02
9【Interop Tokyo】「無線でも有線でもありません」,NICTと東大が「二次元通信システム」を開発06/15
10【ISSCC】「DVD10万枚分を乾電池2個で伝送」,Rambus社が超低電力のチップ間伝送技術を講演02/15

(集計期間:2007年1月1日~12月16日)

 1位はソニーが2007年8月に発表した,液晶テレビへのRFリモコンの採用を伝える記事。2位はMITが開発したワイヤレス電力供給技術で,2007年6月に報じた。

ソニーのRFリモコン「おき楽リモコン」
ソニーのRFリモコン「おき楽リモコン」 (画像のクリックで拡大)

 RFリモコン関連の記事は8位にも顔を出している。このほか,9位に入ったNICTと東大の二次元通信システムも「ワイヤレス」の領域を広げる技術と言えよう。こうした流れは今後も続きそうだ。

 2007年に話題となり,2008年も注目を集めそうな話題としてはパソコン用外部インタフェースの次世代版「USB3.0」がある。Tech-On!では2007年8月にUSB3.0策定の動きをいち早く報じた(3位の記事)。9月に行われた開発者会議でその構想が明らかになった(5位の記事)。