ソニーのRFリモコン「おき楽リモコン」
ソニーのRFリモコン「おき楽リモコン」
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赤外線リモコン(左)も一緒に同梱する
赤外線リモコン(左)も一緒に同梱する
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 ソニーは2007年8月29日,液晶テレビ「BRAVIA」シリーズの新機種15機種を発表した(関連記事)。9月20日に11機種,11月に残り4機種を発売するという。その中で,15機種中13機種に,リモコン信号の伝送に従来の赤外線ではなく無指向性の電波を利用する「RFリモコン」を同梱することも発表した。RFリモコン対応機種には,同リモコンの受信機能を内蔵する。ゲーム機やカラオケ用のリモコンではRFリモコンを使う例が増えているが,日本国内のテレビ製品向けの本格的なRFリモコンは,ソニーが最初となりそうだ。

 今回のRFリモコンの名前は「おき楽リモコン」。「置いたままでも楽に使えるリモコン」(ソニー 業務執行役員 SVP テレビ事業本部長 福田隆志氏)という意味を込めたという。リモコンの操作時にテレビの位置やリモコンの向きを気にする必要がないRFリモコンの最大のメリットをそのまま名前にした格好である。

 テレビのリモコンはこれまで約30年間,リモコン信号の伝送に赤外線を利用するタイプがほとんどだった。ところが最近のテレビは,赤外線リモコンが使いにくくなる例が増えてきたという。例えば,(1)大画面化に伴い,テレビの赤外線受光部が相対的に小さくなってきた,(2)インバータを利用する照明などが増えて赤外線では誤動作する例が出てきた,(3)赤外線受光部を覆ってしまうテレビの設置形態が増えてきた,ことなどである。

 リモコンのインタフェースに利用する無線伝送規格は,ZigBeeでも利用する「IEEE802.15.4」。無線周波数は2.4GHz帯で,リモコンの信号が届く距離は赤外線リモコンと同じ「7m」(ソニー)。従来型の赤外線リモコンも併せて同梱するという。

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