本体厚さは18.5mm。光路を直角に曲げる,いわゆる屈曲光学系を用いた。光学ズームは3倍。F値は3.5〜4.5。
本体厚さは18.5mm。光路を直角に曲げる,いわゆる屈曲光学系を用いた。光学ズームは3倍。F値は3.5〜4.5。
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 韓国Samsung Techwin Co., Ltd.は,静止画と動画撮影時の手ブレを補正する機能を搭載したデジタル・カメラ「Digimax i6 PMP」を2006年3月に米国で発売する(製品紹介ページ)。本体の厚さは18.5mm。1フレームの画素数が31万画素(VGA)で,30フレーム/秒の動画を,MPEG-4方式で符号化/復号化できる。撮像素子は有効画素数が600万の1/2.5インチ型CCD。想定価格は約300米ドルである。

 手ブレ補正機能は電子式である。静止画撮影ついては,1度シャッター・ボタンを押すと,複数の画像を手ブレの影響を受けない高速なシャッター・スピードで撮影し,画像処理LSIで1枚の画像に合成するというもの。

 こうした手法は大まかに言えば一般的だが,「遅いシャッター・スピードで撮った画像も使う点が違う。光学式の手ブレ補正機能と比べて補正効果はさほど劣らないのではないか」(Samsung Techwin社の説明員)という。この説明員は,手ブレ補正機能をSamsung Techwinが開発したとした。静止画手ブレ補正に使うシャッター・スピードや撮影枚数は確認できなかった。

 今回の機種はMP3形式の音楽ファイルを再生できる。さらに動画ファイルのうち,不要なフレームを取り除くといった簡単な編集機能も用意した。こうした機能を実現するため,あるメーカーのASSPを採用した。ただし,「当社が普段使う米Zoran Corp.の製品ではない」(Samsung Techwin社の説明員)という以外は明かさなかった。

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液晶パネルは2.5インチ型。今回の機種は台湾勢から調達したものではなく,Samsung Techwin社の設計・製造品である。
液晶パネルは2.5インチ型。今回の機種は台湾勢から調達したものではなく,Samsung Techwin社の設計・製造品である。
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電子式手ブレ補正機能をASRと名付けた。
電子式手ブレ補正機能をASRと名付けた。
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人為的に手ブレを起こす振動台を用意。手振れ補正効果を体感できるようにした。
人為的に手ブレを起こす振動台を用意。手振れ補正効果を体感できるようにした。
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2007年に世界3大カメラ・メーカーの1つになるという目標に向けた積極姿勢がブースの面積に現れていた。Samsung Techwin社のブースへの来訪者数は,日本のカメラ・メーカーほど多くないようだが,ブースの面積は国内勢と同等である。
2007年に世界3大カメラ・メーカーの1つになるという目標に向けた積極姿勢がブースの面積に現れていた。Samsung Techwin社のブースへの来訪者数は,日本のカメラ・メーカーほど多くないようだが,ブースの面積は国内勢と同等である。
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ブースでは業界で初めてHDMI端子を備えたデジタル・カメラ「Digimax L85」もアピールしていた。同機種は,HDMI出力機能を実現するため米Zoran Corp.のカメラ用ASSP「COACH 8」の1品種を使っている。
ブースでは業界で初めてHDMI端子を備えたデジタル・カメラ「Digimax L85」もアピールしていた。同機種は,HDMI出力機能を実現するため米Zoran Corp.のカメラ用ASSP「COACH 8」の1品種を使っている。
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