カメラの総合展示会「PMA 2006 International Convention and Trade Show」の開催を明日にひかえ,現地ではさまざまなイベントが催された。その中からプレス向けイベント「Sneak Peek」で目にした新製品などを紹介する。

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ブース設営が進む。PMA 2006の会場は米国フロリダ州のOrange County Convention Center
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Sneak Peekの開催風景。大手もベンチャー企業も同じ簡素な机を使う。
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米Hewlett-Packard Co.が発表したばかりの民生用インクジェット・プリンター「Photosmart Pro B9180」。いわゆるA3ノビ判の印刷に対応し,デジタル一眼レフ・カメラのユーザーなどに向ける。「この市場は今一番ホット。色再現性や印刷コストなどの点でキヤノンやセイコーエプソンを上回った」(同社の説明員)という。印字ヘッドの位置ズレだけでなく,吐出能力の経年的なズレも補正できる。このために,赤色,緑色,青色のそれぞれの出力状態を検出する。
米Hewlett-Packard Co.が発表したばかりの民生用インクジェット・プリンター「Photosmart Pro B9180」。いわゆるA3ノビ判の印刷に対応し,デジタル一眼レフ・カメラのユーザーなどに向ける。「この市場は今一番ホット。色再現性や印刷コストなどの点でキヤノンやセイコーエプソンを上回った」(同社の説明員)という。印字ヘッドの位置ズレだけでなく,吐出能力の経年的なズレも補正できる。このために,赤色,緑色,青色のそれぞれの出力状態を検出する。
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上記プリンターのヘッド。インク・タンクの容量は「他社品の2倍ほど。印刷コストを低減できる」(HP社の説明員)という。ヘッド幅は7/8インチ。ノズル密度は1200ノズル/インチ。葉書大の用紙を用いてカラー印刷したときの所要時間は約10秒。インクの色数は8つで,全色顔料を使う。耐光性試験では,200年の保存に対応したという。なお,このプリンターのProduct Managerは日本ヒューレット・パッカードから移った日本人が務めている。
上記プリンターのヘッド。インク・タンクの容量は「他社品の2倍ほど。印刷コストを低減できる」(HP社の説明員)という。ヘッド幅は7/8インチ。ノズル密度は1200ノズル/インチ。葉書大の用紙を用いてカラー印刷したときの所要時間は約10秒。インクの色数は8つで,全色顔料を使う。耐光性試験では,200年の保存に対応したという。なお,このプリンターのProduct Managerは日本ヒューレット・パッカードから移った日本人が務めている。
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ニコンの「COOLPIX S6」(左)と「同 P4」。S6は,無線LAN機能や3インチ型の液晶パネルを搭載する。ダイヤル・キーを使った簡便な操作が可能で(左下)。本体背面の右上にある「m」ボタンを押すと,音楽と組み合わせたスライド・ショーを実行する。想定価格は449米ドル。P4は,光学式手振れ補正機構を備える。想定価格は約400米ドル。P4とほとんど同じ仕様で無線LAN機能を搭載した「P3」の想定価格は449米ドル。ここで紹介した機種はすべて2006年春に北米で発売予定。
ニコンの「COOLPIX S6」(左)と「同 P4」。S6は,無線LAN機能や3インチ型の液晶パネルを搭載する。ダイヤル・キーを使った簡便な操作が可能で(左下)。本体背面の右上にある「m」ボタンを押すと,音楽と組み合わせたスライド・ショーを実行する。想定価格は449米ドル。P4は,光学式手振れ補正機構を備える。想定価格は約400米ドル。P4とほとんど同じ仕様で無線LAN機能を搭載した「P3」の想定価格は449米ドル。ここで紹介した機種はすべて2006年春に北米で発売予定。
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激安といえそうな機種も展示された。米Vivitar Corp.の「ViviCam-X60」である。仕様値が高いにもかかわらず,想定価格が440米ドルと安い。具体的には,有効画素数が約1000万で,光学ズームは6倍。撮像素子の光学サイズは1/1.8インチ型。ピントが合う被写体との最短距離は2cm。液晶パネルは2.8インチ型。2006年第2〜第3四半期に発売する予定だ。
激安といえそうな機種も展示された。米Vivitar Corp.の「ViviCam-X60」である。仕様値が高いにもかかわらず,想定価格が440米ドルと安い。具体的には,有効画素数が約1000万で,光学ズームは6倍。撮像素子の光学サイズは1/1.8インチ型。ピントが合う被写体との最短距離は2cm。液晶パネルは2.8インチ型。2006年第2〜第3四半期に発売する予定だ。
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米Fotonation Inc.による「Certified Wireless USB」の実演。Wireless USBに対応する左下の黒いカメラであらかじめ撮影した画像を,パソコンに転送し表示していた。通信距離は10m未満で,通信環境が劣悪でないときデータ通信速度は250M〜300Mビット/秒。開発した通信モジュールは,2006年10月に量産出荷できる見込みという。
米Fotonation Inc.による「Certified Wireless USB」の実演。Wireless USBに対応する左下の黒いカメラであらかじめ撮影した画像を,パソコンに転送し表示していた。通信距離は10m未満で,通信環境が劣悪でないときデータ通信速度は250M〜300Mビット/秒。開発した通信モジュールは,2006年10月に量産出荷できる見込みという。
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上記実演で使った通信モジュール。上がパソコンと接続するもの,下はカメラ本体に内蔵するモジュール。いずれもイスラエルWisair Ltd.のLSIを用いて,ファームウエアとモジュールをFotonation社が作製した。カメラ本体に内蔵するモジュールは「もっと小型化できる。現在有力な用途は一眼レフ機のような大柄な筐体を持つものなので,余裕をもってプリント配線基板を設計した」(同社の説明員)。
上記実演で使った通信モジュール。上がパソコンと接続するもの,下はカメラ本体に内蔵するモジュール。いずれもイスラエルWisair Ltd.のLSIを用いて,ファームウエアとモジュールをFotonation社が作製した。カメラ本体に内蔵するモジュールは「もっと小型化できる。現在有力な用途は一眼レフ機のような大柄な筐体を持つものなので,余裕をもってプリント配線基板を設計した」(同社の説明員)。
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韓国Samsung Techwin Co., Ltd.が北米で2006年春に発売するデジタル一眼レフ機「GX-1L」(手前)と「GX-1S」(奥)。PMA直前に発表した1Lは,既に発表していた1Sより安価な機種。交換レンズを含まない想定価格は,1Lが約700米ドル,1Sが約800米ドル。1Lは,ペンタックスの「*istDL」を基にしており,仕様はほとんど共通という。
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韓国Samsung Techwin Co., Ltd.が北米で2006年4月に発売予定の「Digimax L85」。HDMI端子を本体底面に備えることが特徴。想定価格は約500米ドル。
韓国Samsung Techwin Co., Ltd.が北米で2006年4月に発売予定の「Digimax L85」。HDMI端子を本体底面に備えることが特徴。想定価格は約500米ドル。
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