特集

スポーツ 未開の大陸

デジタル技術の新たな実験場に
解説2

ついにGoogleが
デジタル家電メーカーに

「Google I/O 2012」報告
NEレポート
寄稿

アクセス権限を制御できる
最新技術「関数型暗号」

高島 克幸 氏
三菱電機 情報技術総合研究所 情報セキュリティ技術部 基盤技術開発チーム 主席研究員
岡本 龍明 氏
NTT セキュアプラットフォーム研究所 岡本特別研究室 室長
インタビュー

“プロダクトアウト”をぶち壊せ
徹底的に顧客の声を聞く

小林 俊明 氏
パナソニック デバイス社 社長
ワールド・レポート from 台湾

バックライトから照明へ
乗り換え進める台湾LED産業

ドキュメンタリー

一本釣りしたるわ

生物模倣を家電に~風の神様と呼ばれた男~(第2回)
NEアカデミー
エネルギー・システムのためのモデルベース開発講座(第1回)

今、どうしてモデルベース開発なのか

クローズアップ
  • 家電:楽天が電子書籍端末を日本に投入、狙いは物販事業への導線の拡大か?
  • 半導体:3次元NANDフラッシュがいよいよ離陸へ、米AMAT社が専用装置を発表
  • エネルギー:日本でもメガソーラー・ラッシュ始まる、総出力は1GW超に
技術者の本棚: 監修者は語る 『Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学』

生身のJobsがここにいる
「シンプル」を貫く強さを学べ

キーワード

O2O(オー・ツー・オー)

編集長から

 今年は4年に1回催されるトップアスリートの祭典、夏季オリンピックの開催年です。間もなく、英国ロンドンを舞台に熱い戦いが始まり、今回も数多くの世界新記録が打ち立てられるでしょう。先月から今月始めにかけてはサッカー欧州選手権「EURO 2012」や全英テニス(ウィンブルドン)選手権が催され、世界各地の多くの人びとを熱狂させました。

 こうしたスポーツ分野に熱い視線を送っているのは、エレクトロニクス業界も同じです。今、エレクトロニクス技術の進化が、スポーツ分野に大きな変化をもたらそうとしています。その範囲は広く、トップアスリートの競技スキルの向上、娯楽性を高めたスポーツ興行の運営、市民ランナーの趣味のジョギングなど、スポーツに関わる多くの場面にエレクトロニクスを基盤にしたデジタル技術が入り込んできました。スポーツ分野はデジタル技術の新たな実験場になりつつあるのです。今号の特集ではスポーツをキーワードに、エレクトロニクス業界で生まれる新しいビジネスや、「ランニング」「テニス」「スキー」「サッカー/ラグビー」「サイクリング」「野球」などで活用され始めたエレクトロニクス技術の現状、さらにはアスリートの体の動きをエレクトロニクス技術で捉えて技能向上に生かす事例などを解説します。

 最新号ではスポーツ特集の他、半導体技術の国際学会「2012 VLSI Symposia」および米Google社が催した開発者向けイベント「Google I/O」についてそれぞれ解説記事を掲載しています。2012 VLSI Symposiaでは今年、3次元チャネル構造のCMOSトランジスタや不揮発性のキャッシュ・メモリ、3次元セル構造のストレージ向け新型不揮発メモリなどに熱い注目が集まりました。解説では技術の詳細を報告しています。Google I/Oについての解説記事では、Google社が発表した自社ブランドのタブレット端末「Nexus 7」や家庭用インターネット端末「Nexus Q」、そしてAndroidの新版「Android 4.1」などの情報をまとめています。

 インタビュー記事では、パナソニック デバイス社 社長の小林俊明氏に登場いただきます。パナソニックがグループ内の部品/半導体など事業を統合し、2012年に発足させた同社は、約1兆4000億円の売上高を誇ります。小林氏に、巨大事業体をどのように舵取りしていくのかを聞きました。ぜひご一読いただければ幸いです。

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日経エレクトロニクス編集長  大久保 聡

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