7型液晶画面を持つタブレット端末とスタイリッシュな家庭向けインターネット端末。米Google社は、2012年6月27~29日に開催した開発者向けイベント「Google I/O 2012」の基調講演で、二つの新製品を発表した。これまで同社が自社ブランド「Nexus」で販売していたのはスマートフォンだけだったが、ここに新しいカテゴリの2製品が加わることになった。

 基調講演は1日目と2日目の朝に行われた。主なテーマは、1日目がデジタル家電向けのソフトウエア・プラットフォーム「Android」、2日目がWebブラウザー「Chrome」とクラウド・サービスだった。

 特に印象的だったのが、新製品の7型タブレット端末「Nexus 7」である。米Amazon.com社の7型タブレット端末「Kindle Fire」への露骨な対抗意識が見える製品だ。

 搭載するソフトウエア・プラットフォームは、今回発表された最新の「Android 4.1」だ。製造は台湾ASUSTeK Computer社が担当する。

 米NVIDIA社の最新プロセサ「Tegra 3」(4コア・プロセサ/12コアGPU)を採用した。背面カメラは持たないものの、前面カメラ、マイク、GPS、加速度センサ、角速度センサ、電子コンパスの各センサ類を搭載する。さらにBluetoothやNFCにも対応。重さは340gと軽量で、電池駆動時間はHD動画再生時で9時間を確保した。タブレット端末として考えられる性能と機能をまさに“てんこ盛り”にした製品だ。

『日経エレクトロニクス』2012年7月23日号より一部掲載

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