経営危機にあるルネサス エレクトロニクスが、生き残りを懸けて、ようやく大きな決断を下した。かつてない規模のリストラを今後3年以内に実施する。大方針は、シェア首位のマイコンに経営資源を集中すること。現在18カ所ある国内生産拠点のうち最大10カ所を削減し、従業員も全体の30%近くに当たる1万人超を減らす計画だ。

 同社 代表取締役社長の赤尾泰氏は2012年7月3日の記者会見で、「現在の経営環境の下では、以前から進めてきた(拠点再編の)施策をかなり短期間に行う必要がある」と決断の理由を説明した。

『日経エレクトロニクス』2012年7月23日号より一部掲載

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