- スマホの「角」で音を聴く、ロームなどが新技術を開発
耳軟骨による音の伝導現象を応用 - 日本との連携に意気込む台湾、鴻海・シャープの提携を歓迎
台湾の行政・企業のリーダーに聞いた - 経営破綻のエルピーダメモリ、Micron社が買収へ
DRAM業界は3社に集約、東芝は争奪戦で脱落 - ソニー製品のハブを目指す、SCEが新型レコーダーを開発
家庭内や外出先からも録画予約が可能 - Si半導体に集積可能な発光素子、東京都市大学が開発
室温動作でSiフォトニクスの課題に光明
世界で使えるLTEスマホ
マルチバンドRF技術で実現
村田製作所 執行役員 モジュール事業本部 副本部長
過度な性能競争は終わる
スマホは“使い勝手”が命
台湾HTC社 Chief Product Officer
台湾で広がるドライブ・レコーダー
3機種を徹底分解してみた
皆が喜び合える瞬間を
ルネサス、震災からの復旧(最終回)ICTを活用する交通安全対策(第5回)
運転挙動データベースを用いた
運転者の運転傾向の抽出
デジタルヘルスの未来 ~いざ新産業創出へ、医療・健康・介護が変わる~(最終回)
スマホを利用した治療補助システム
開発した背景を医師が語る
- クルマ:「AR対応」と「スマホ連携」、パイオニアがカーナビに新機軸
- 部品/部材:Si不足で注目集めた球状Si太陽電池、産業革新機構が5億円を出資へ
- 組み込みソフト:IntelとSamsungが推進する「Tizen」、「MeeGo」失敗の教訓を生かせるか
伝える力が救う「科学技術の危機」
IGZO
Webページの閲覧履歴や位置情報、購買履歴、身体情報など、今や個人に関する多くの情報がスマートフォンやパソコン、カーナビなどからサーバーに集まっている状況にあります。今後はこうした情報機器だけでなく、体温計や血圧計といった健康器具、冷蔵庫やエアコンなど身の回りにあるさまざまな家電機器を経由するケースも増えるでしょう。あたかも現実世界がインターネット上に転写されているかのようです。これらの膨大な情報は、解析作業を経て、さまざまな用途に活用できる“宝の山”になります。
ただ、このような個人に関する情報を活用するサービスは大きな成長が期待できる一方で、こうした情報が個人に不利益をもたらす可能性も懸念されています。今号の特集では、プライバシー問題を乗り越えて、個人に関する情報を有効活用するための社会的なコンセンサスの取り方や技術的な解決手法について解説しています。
最新号は解説記事でも注目度が高い話題を取り上げています。まず、スペシャル・インタビューとして、台湾鴻海精密工業 董事長(Hon Hai Precision Industry社 CEO) 郭台銘氏が語るシャープとの提携の狙いや展望を掲載しました。本誌前号では1ページのNEレポートとして郭氏の狙いをごく一部掲載しましたが、今号は同氏が語る提携の全貌を明らかにしています。
最新号ではこの他、有機EL照明と無線映像伝送のそれぞれに関する解説を掲載しています。前者の解説「期待高まる有機EL照明、LEDは普及期へ突入」は、2012年4月15~20日にドイツで開催された固体照明・建築技術の展示会「Light+Building 2012」から見た照明業界の最新動向をまとめました。この解説記事から、照明業界の関係者たちが有機EL照明に熱い視線を送っていることをつかんでいただけると思います。後者の解説「スマホとテレビをつなぐ、無線HD映像伝送に脚光」は、実用化が進んでいるHD映像を無線で飛ばす技術や、家庭内ネットワークに与える影響などをまとめました。スマートフォンがテレビを押しのけて、リビング・ルームの“主役”になる可能性も出てきました。
インタビュー記事では、台湾HTC社でChief Product Officerを務める小寺康司氏に、製品戦略の考え方や次世代スマートフォンのコンセプトについて聞いています。ぜひご一読いただければ幸いです。
なお、日経エレクトロニクスでは5月14日に、スマートフォンやパソコン、タブレット端末で本誌の記事全文が読める「日経エレクトロニクスDigital」(http://techon.nikkeibp.co.jp/NED/)を始めました。「日経エレクトロニクス」定期購読者の方は、6月末まで無料でご利用いただけます。詳細とお申し込みは、http://techon.nikkeibp.co.jp/NED/s/entry/にございます。さまざまなシーンで日経エレクトロニクスをご活用ください。
日経エレクトロニクス編集長 大久保 聡