特集

魔法のUI

解説1

テレビ不況の電機3社、どう立ち上がるか

求められる“キー・デバイス”幻想からの脱却
NEレポート
寄稿

実用期迎える自己防御ソフトウエア

梅津 武史 氏
メタフォリック 代表取締役
Andrew McLennan 氏
米Metaforic社 CMO
インサイド

逆風吹きすさぶ太陽電池業界
台湾メーカーの生き残り策

ドキュメンタリー

これはもう直せない…

ルネサス、震災からの復旧(第1回)
NEアカデミー
ICTを活用する交通安全対策(第4回)

一般道路における交通安全対策
センサ・データを基に道路を変える

NEセミナー・セレクション
デジタルヘルスの未来 ~いざ新産業創出へ、医療・健康・介護が変わる~(第3回)

介護ロボット普及への課題を
神奈川県の実証事業から見る

クローズアップ
  • 家電:NTTぷららがテレビを核に書籍や音楽サービスを展開へ
  • 半導体:マイコンも40nm世代へ、アプリ・プロセサとの混載品も登場
  • エネルギー:定置用蓄電システムが続々、NECは低価格をアピール
技術者の本棚: 私はこう読む 『選択の科学』

選択は創造・発明だ

キーワード

BEMS

編集長から

 スマートフォンやタブレット端末の市場拡大で一気に普及した、タッチ・パネル操作によるユーザー・インタフェース(UI)。UI技術が今、さらなる革新を迎えようとしています。さまざまな人間の振る舞いや周辺環境の変化をデジタル機器の入力に使う、新しいUIを生み出そうとするうねりが広がってきました。

 新しいUIとは、音声や、身振り・手振りといったジェスチャー、将来的には視線や脳波など、さまざまなセンサで取得した入力データを組み合わせることで、UIの入力操作を実現するというものです。声を発したり、身体を動かしたり、画面を見つめたりといった行為によってデジタル機器を動作させる、まるで魔法のようなUIは、夢物語ではなくなってきたといえます。今号の特集では、こうしたUIで活躍する「NUI(natural user interface)」と呼ばれる入力技術群に着目し、UI進化の方向性を解説します。

 最新号ではこの他、世界的なテレビ不況によって屋台骨が揺らいでいる国内電機メーカー3社、すなわちシャープ、ソニー、パナソニックの事業再建策を取り上げた解説「テレビ不況の電機3社、どう立ち上がるか」を掲載しました。過去の成功体験を捨て去り、事業モデルを大胆に転換できるかどうかを見通してみました。シャープの事業戦略に関連する話題として、同社と提携した台湾Hon Hai Precision Industry社(鴻海)のCEOである郭台銘氏に聞いた、シャープおよび堺工場の運営会社に出資した理由と展望を、最新号のNEレポートで報告しています。

 さらに最新号の解説記事には、米Google社のデジタル機器向けソフトウエア・プラットフォーム「Android」の安全性に焦点を当てた「セキュアになれないAndroid」もあります。インタビュー記事では、富士フイルム 取締役 常務執行役員 R&D統括本部長の井上伸昭氏に、写真フィルム関連の材料技術やノウハウを最大限活用する戦略を聞きました。ぜひご一読いただければ幸いです。

日経エレクトロニクス編集長  大久保 聡

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