- 理研のスパコン「京」が世界一に、半年前倒しでライバルに差
次なるターゲットは、技術的ハードルの高いエクサへ - 「どこでもテレビ」を実現へ、Webサービス対応に本腰
CATV関連の展示会「The Cable Show 2011」から - ソニーがノート・パソコンに、Light Peakの光伝送を採用
“もっと薄く軽く”を狙い、演算能力を外部に求める - 裏面照射型の“次”を狙う、富士フイルムの有機CMOSセンサ
入射角依存性を大幅に向上させ、実用化に一歩前進 - IBM社がグラフェンでミキサIC、アナログ回路への応用にはずみ
初めてグラフェンの集積回路をウエハー上に一括作製 - 150層重ねた全固体電池、スクリーン印刷後に一括焼成
3225サイズで蓄電容量210μAh
「スマートテレビ」の可能性と普及への課題
セミナー「スマートTVサミット」からどこにでもイメージ・センサ
コスト競争力でBSIでも勝つ
米Aptina Imaging社 President and CTO
「風力発電大国」の実像、背景に系統制御への挑戦
僕もゲームを作ってみたい
ゲーム・ソフト「洞窟物語」の開発(第1回)動かないインタフェース 対策の勘所(最終回)
SDメモリーカードはデータ保全や
シングルエンドの高速伝送に留意
- 家電:独自性を高めた液晶テレビが続々、アナログ停波後の需要喚起を狙う
- 半導体:実用化始まったTSVによる3次元化技術、パッケージ・ロードマップも刷新へ
- エネルギー:住宅に向けた蓄電システムに脚光、まずは低価格の鉛蓄電池が主流に
Kinect
「そんなにおへそを出していると、雷様に取られちゃうよ」――。子供の頃、両親に時々こう言われた記憶があります。当時、俵屋宗達の「風神雷神図」を見たことはありませんでしたが、雷様と聞くと、得体の知れない存在で何となく怖いイメージを抱いていました。
さて最新号の表紙は、その雷様です。今でこそ有名な風神雷神図ですが、江戸時代にはあまり知られていなかったとか。Intel社が開発し、Apple社がパソコンに採用した新しい外部インタフェース「Thunderbolt」。最大データ伝送速度は10G ビット/秒と高速で、パソコンやテレビ、携帯機器などをつなぐために策定されました。この“米国版雷神”に対するエレクトロニクス業界の見方は「用途がはっきりしない」「使われずに終わってしまうのでは」など、今のところ懐疑的なものが多いようです。
ただ、宗達の屏風画と同様に今後、誰もが知る存在になることも否定できません。最新号の特集「Thunderboltは轟(とどろ)くか~高速インタフェースが迎えた転換期~」では、Thunderboltとは何か、狙いはどこにあるのかなど、Thunderboltを採用した「MacBook Pro」の分解も交えながら実態に迫りました。
このほか、最新号では採用拡大に向けた動きが加速しているワイヤレス給電に関する解説「いよいよ離陸するワイヤレス給電」、通信ネットワークの進化に貢献してきた光配線/光回路の現状と今後の展望などをまとめた解説「光配線があらゆる機器へ、光と電気をチップで融合」、NEレポート「理研のスパコン「京」が世界一に」、ドキュメンタリーの新連載「ゲーム・ソフト『洞窟物語』の開発」なども掲載しております。ぜひご一読いただければ幸いです。
日経エレクトロニクス編集長 田野倉 保雄