試作が熱い

日経ものづくり編集長から

荻原 博之=日経ものづくり
2013/10/02 00:00
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 突然ですが、「試作レス」に挑戦されたことはありますでしょうか。試作は時間もコストもかかることから、可能な限りCAEや3D-CADなどを利用した「デジタル評価」に置き換えようとする取り組みです。

 実は、『日経ものづくり』の前身である『日経メカニカル』『日経デジタル・エンジニアリング』の旧2誌のうち、『日経デジタル・エンジニアリング』では「試作レス」をテーマにした記事を何度か取り上げました。当時、同誌で筆を執っていた木崎編集委員と中山記者が10年近い時を経て、今度は本誌で「パワーアップする試作」という記事をまとめました。特に『日経デジタル・エンジニアリング』をご存じの方には意外感のあるテーマかもしれませんが、今、「試作」の世界は大きく変わりつつあります。昔の試作事情をよく知る2人だからこそ書けた特集1。どうぞ、ご一読ください。

 試作に続く特集2は「浸炭」です。これまたマニアックな香りがしますが、浸炭とは、鋼表面に炭素を導入して耐摩耗性などを高める熱処理のこと。実は今、「浸炭」の世界も大きく変わろうとしているのです。通常、浸炭処理は大きな炉を用いて実施しますから、多くのワークをまとめて扱うバッチ処理になります。しかしこれだと、どうしても仕掛かり品などのムダが発生してしまいます。このムダをなくせないか――。

 あのトヨタ自動車が「最後のネック工程」といわれる、この浸炭処理にメスを入れ、1個流しを可能とする画期的な設備を開発しています。これって、すごくありませんか。ムダ取りの視点で工場取材を続ける池松記者が、最新の浸炭事情を取材してきました。これまた必読です。

 前号から始まった集中連載「シェール革命の真実」。2回目となる今回のテーマは「樹脂は安くなるか」です。シェールガスの成分構成は、ナフサとは異なります。ごくごく簡単に言うと、エタン、プロパンが多くて、ブタン、ベンゼン類が少ない。結果、前者の誘導品は供給過剰に、後者の誘導品は供給不足になる可能性があります。こうした技術的背景をベースに、高田デスクがたくさんのデータを引用しながら数年後の樹脂事情を読み解きます。果たして、樹脂は安くなるのでしょうか。今から気になるところです。

 さて、最後にお知らせを1つ。「ものづくり塾・生産技術コース」が新しくなりました。ブレーキを開発・製造する曙ブレーキ工業が人材育成の一環として若手生産技術者を対象に実施している「ミニチュアライン作製」をテーマに、「全工程を見渡せる力を伸ばす」が始まりました。本号から3回、池松記者がドキュメントタッチでまとめていきます。ご期待ください。

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