日鉄鉱業が遊休地に開発したメガソーラーの例
日鉄鉱業が遊休地に開発したメガソーラーの例
(出所:日鉄鉱業)

 石灰石などの鉱石採掘で知られる日鉄鉱業は5月10日、岩手県釜石市にある同社の遊休地に、出力1.0MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「釜石鉱山メガソーラー発電所 第二発電所」を開発すると発表した。

 釜石市甲子町にある、釜石鉱山内の遊休地を活用する。敷地面積は、約1万7000m2となっている。投資額は、約4.4億円を計画している。

 隣接する遊休地では、すでに出力1.997MWの第一発電所(関連ニュース1)が稼働済みで、これに続く第二発電所となる。

 2017年12月に運転を開始する予定で、稼働後の年間発電量は、約138万kWhを見込んでいる。買取価格は36円/kWh(税抜き)で、東北電力に売電する。

 連系出力の1.0MWに対して、太陽光パネルの設置容量は約1.3MWとなる。

 EPC(設計・調達・施工)サービスは、新日鉄住金エンジニアリング(東京都品川区)と富士電機による共同事業体(JV)が担当する。太陽光パネルはシャープ製、パワーコンディショナー(PCS)は富士電機製を採用した。

 いずれも、隣接地の出力1.997MWと同じEPC事業者、発電設備メーカーという。

 日鉄鉱業は、自社グループが所有する遊休地や堆積場を活用したメガソーラー開発・運営に取り組んでおり、これまで7カ所が稼働している。

 これまでの7カ所は、釜石鉱山内の出力1.997MWの第一発電所のほか、北海道虻田郡(洞爺湖)の出力1.99MW、福岡県飯塚市(庄内)の同1.453MW、長崎県佐世保市(柚木)の同1.5MW、栃木県下都賀郡(野木)の同1.5MW(関連ニュース2)、福岡県飯塚市(上穂波)の同1.75MW、岩手県釜石市(釜石中の沢)の同1.99MW(同ニュース3)となっている。