用語解説

 語源は「形をつくることができるもの」という意味だが,一般には石油を原料として生成した大分子量の有機化合物で,元は液状のものを熱や圧力,化学反応などによって自由な形に固化できるものを指す。

 工業的に利用するプラスチックは,主に次のように造られている。まず「ベースレジン」と呼ばれる成形性に優れた高分子ポリマに,充填(てん)剤や可塑剤,安定剤などを適切な比率で混ぜ合わせる。これを混練してコンパウンドという原料を得る。このコンパウンドをトコロテンのように押し出して切断し,ペレットと呼ばれる粒の状態にする。ガラス繊維や炭素繊維といった強化繊維を入れたプラスチック系複合材料の場合は,このペレットをつくる段階で強化繊維を混ぜている。

 プラスチックの成形法には,射出成形法や圧縮成形法,押し出し成形法,ブロー成形法などがある。どの成形法も溶融成形法であり,ペレットを加熱して成形に必要な流動性を得た後,金型などを使うことで形を整えている。

 成形用プラスチックは,プラスチックの価格と物理的性質・機械的性質の関係に基づいて分類すると,3種類に大別できる。汎用プラスチック,エンジニアリング・プラスチック(略称エンプラ),スーパーエンプラなどと呼ばれる高性能プラスチックである。使用比率の点からみると,価格の安い汎用プラスチックとエンプラが大部分を占めている。

 プラスチックには熱を加えると硬化する熱硬化性樹脂と熱を加えると軟化する熱可塑性樹脂に分かれ,成形の挙動は,熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂では大きく異なる。

供給・開発状況
2005/09/01

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