Cover Story 特集
ハイブリッド車普及の条件

米国市場でハイブリッド車の販売が急速に伸びている。ガソリン価格の高騰と環境規制の強化が大きな理由だ。トヨタ、ホンダを追って欧米メーカーも開発を一気に加速している。ただし、コスト、燃費の改善効果、小型軽量化と行く手を阻む課題もある。普及に向けて各社はどう挑むのか。開発最前線を探った。(田知本史朗、林 達彦、川端由美=自動車ジャーナリスト)
Part 1:日米欧が競う
Part 2:開発最前線
Part 3:立ちはだかる課題

Inside Story
楽じゃなかった「らく」なタイヤへの道のり
Playzの開発

2005年3月、全国のガソリンスタンドで、赤色、青色、緑色の一風変わった新タイヤのポスターを目にした読者も多いに違いない。そのタイヤの名は「Playz」。グリップ力でもなく、乗り心地でもなく、「らく」という、これまでのタイヤにはなかった新しいコンセプトを掲げたこのタイヤの出発点は、開発者がドイツに駐在していたときの、ある体験だった。

KeyPerson
GMと開発中のハイブリッドはコストと機能で競争力

DaimlerChrysler社Executive Director Hybrid Powertrain Programs
Andreas Truckenbrodt氏

Tech Report 技術レポート

「コルトEV」と「R1e」
電気自動車の普及は軽自動車から? 三菱とスバルが2010年に発売へ

BMWテクノロジーフォーラム
新直噴エンジンで燃費1割アップ アルミ複合材、ナノ素材も開発中

トヨタ「ヴィッツ」に採用した高効率クラッシュボックス
同じエネルギ吸収量で質量が半分 新しい溝の構造で強度アップ

トヨタの新世代テレマティクス
セーフティサービスを強化 レクサスでは事故時に自動通報

BMW新3シリーズ
Mg合金の6気筒エンジン 新バルブトロニックに電動ポンプも

日野自動車のハイブリッドトラック
一方向クラッチを採用 EV走行でき燃費36%向上

ヤマハ発動機の電動スクーター
電池性能向上で航続距離43kmに伸ばす

国内初の2輪車用ナビ
ホンダアクセスが発売 地図と低価格にこだわり

マツダの鉄/Alの接合技術
Alの摩擦接合技術を応用 リベット不要で低コスト

住友ゴム新社長インタビュー
好業績は技術開発の成果 ランフラットタイヤの普及を推進

ボディを信号線に使う通信技術
ランプ類のハーネスを置き換えて20kgの軽量化も可能

Michelinのインホイールモータ
小型で出力30kW アクティブサスも備える

【WARD'S AUTO ELECTRONICS】車載ネットワークの標準化
完成車メーカーの要求に踊らされる電子部品メーカー

Market Watching

Ford社はJaguarを復活させられるか コスト削減と新モデルが頼り——ほか

News Index

【上海ショー】コンパニオンが 出展車両を紹介——ほか

New Car Report 新車レポート

【HONDA Stepwagon/NISSAN Serena】
日常と非日常 同じ市場に対照的な2台

【HONDA Airwave】
ワゴンの価値を高めて若者を振り向かせる

Event Report 展示会・学会レポート

【人とくるまのテクノロジー展2005】
ハイブリッド車が盛況 LEDの新しい活用法も

【第11回上海国際汽車工業展覧会 Auto Shanghai 2005】
高まる独自車種の開発意欲 外資系メーカーは低価格化へ

【SAE 2005 World Congress】
展示の中心はエレクトロニクス 2ストロークエンジンにも注目

【The 21st Worldwide Battery,Hybrid and Fuel Cell Electric Vehicle Symposium&Exhibition】
欧州にもハイブリッド旋風 VWがディーゼルで日本勢を追う

【Automotive Technology Day 2005 Spring】
パワートレーンとカーエレの未来に注目集まる

この会社・この技術

東洋システム
2次電池の評価技術でハイブリッド車の開発を後押し

Features 解説

LEDヘッドランプ実用化へ秒読み
現代自動車が躍進した理由
自動車の開発組織は部品別から機能別へ

連載講座

部品メーカーの生き残り戦略・第2回
車載ネットワーク入門・第2回
車両用組み込みソフトの標準化・第2回
モータ設計を効率化するツール活用・第2回