用語解説

 ゴム的性質を持ちながらも射出成形などの溶融成形が可能な高分子材料。ここでゴム的性質とは,ある荷重を材料に与えて変形した後,荷重を取り去ると元の形に戻る性質(ゴム弾性)を指す。

 熱可塑性エラストマの特異な性質は,軟らかいゴム成分からなるソフトセグメント(軟質相)と硬い樹脂成分からなるハードセグメント(硬質相)に分離している構造に由来する。ソフトセグメントが軟らかく組成変形する性質を示し,ハードセグメントが加硫ゴムの架橋点のように塑性変形を阻止(拘束)する。この二つの働きによって,加硫ゴムと同様のゴム弾性を示す。

 ハードセグメントの相構造は結晶構造,凍結相,水素結合など様々だ。熱可塑性エラストマの種類にはスチレン系,オレフィン系,PVC系,ウレタン系,エステル系,アミド系があるが,このうち耐熱性が高く「エンプラ」と称されるのはエステル系とアミド系である。

供給・開発状況
2005/09/01

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