用語解説

 分子構造中にケトン基(C=O)を有するエンプラ。代表はポリエーテルエーテルケトン(PEEK)。結晶性の熱可塑性樹脂の中では最も高性能な部類に属し,特に耐熱性と耐薬品性に優れる。

 分子構造はベンゼン環がパラの位置につき,リジッドなカルボニル基とフレキシブルなエーテル結合によって連結されている。融点が344℃,ガラス転移点が143℃。非強化では荷重たわみ温度が140℃とさほど高くないが,ガラス繊維などで強化することにより著しく高めることが可能で,ガラス繊維30%強化品で315℃に達する。射出成形可能な樹脂の中では最も高い。

 このPEEKに続いてさまざまなケトン系エンプラがある。ポリエーテルケトン(PEK)は,融点が373℃,ガラス転移点が162℃と,PEEKよりさらに耐熱性を高めた。しかし,価格もPEEKより5割ほど高価なので特殊な用途に限られる。そのほか,ポリケトン(PK)やポリエーテルケトンケトン(PEKK)が開発された。

供給・開発状況
2005/09/01

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