用語解説

 セラミックスは,酸化物や窒化物,炭化物,ホウ化物などの非金属系無機材料の総称である。身近なセラミックスには,電柱の碍子(がいし)やレンガ,衛生陶器などがある。これに対して工業材料として以前から注目されているセラミックスは,成分や組織,製造工程などが高度に制御されているもので「エンジニアリング・セラミックス」「ファイン・セラミックス」などと呼んで区別することがある。

 エンジニアリング・セラミックスの代表例は,構造用ではアルミナ(Al2O3),窒化ケイ素(Si3N4),炭化ケイ素(SiC),ジルコニア(ZrO2)が,機能性ではジルコニアや圧電セラミックスなどが開発され,用途を広げている。

 これらのエンジニアリング・セラミックスは,従来のレンガなどのセラミックスと異なり,必要とする性能が著しく高い。そして必要な物理的・機械的性質を備えるように製造法や原料などが制御・調整されている。このため,原料も合成物質がほとんどで,天然原料であっても十分精選したものを用いる。

 セラミックスの原料は粉末が一般的なので,まず部品形状に成形することが必要になる。成形法には,射出成形法やスリップキャスト法,押し出し法などが用いられている。湿式のゾル-ゲル法などの手法も適用されるケースがある。こうして形を整えたものを固める製造法は,一般に焼結法である。

供給・開発状況
2005/09/01

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