用語解説

 正確には機械構造用炭素鋼である。一般的な機械部品に用いられる鋼材で,JIS(日本工業規格)ではSCと表わされる。炭素の添加量が0.45質量%の場合は,「S45C」と表記される。

 一般建築物の骨格や橋梁(きょうりょう)などの大型構造材に適用される一般構造用炭素鋼のSSは,低温脆(ぜい)性の原因となるリン(P)と溶接強さを下げる硫黄(S)に対して成分範囲が規定されている。一方,機械構造材向けのSCは,一層広い範囲で各成分範囲を規定してある。成分範囲が規定された元素は炭素,Si(ケイ素),Mn(マンガン),P,Sである。例えばS30Cは,0.27~0.33質量%C,0.15~0.35質量%Si,0.60~0.90質量%Mn,0.030質量%以下P,0.035以下質量%Sである。成分範囲を規定することによって,焼き入れ熱処理の効果を高める。

 このSCの中には,炭素を表面から浸透させることで表面を硬くして耐疲労性を高める浸炭処理(肌焼き処理)向けのSCKも含まれる。SCKではCu(銅),Ni,Crなどの成分の上限量を規定する。

供給・開発状況
2005/09/01

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