世界に広がるサプライチェーンおよびサプライヤーを管理するためのガイドラインおよび評価手法として「MMOG/LE」を採用する大手自動車メーカーが増えている。日本ではあまり知られていないが,例えば米Ford Motor社ではアジア・パシフィック地域のサプライヤーに対し2008年末までに最高レベルの基準達成を要求していることから,日本でもMMOG/LEの導入に着手する自動車部品メーカーが出てきた。そこで,MMOG/LEの策定にかかわった米QAD社のOnica氏に,その具体的な内容や実行方法を数回にわたって解説してもらう。(日経ものづくり編集部)
著者紹介
Terry Onica
米QAD社,Automotive Marketing,Director
米QAD社のオートモーティブ・ダイレクターとして,世界中の顧客および各業界団体と緊密に連携しつつ,同社の自動車業界向け製品およびマーケティング戦略のダイレクションを担う。同社入社以前は,米Ford Motor社,米Johnson Controls社など,自動車業界で長年の経験を持つ。
米国の自動車業界団体であるAutomotive Industry Action Group(AIAG)のメンバー。AIAGおよびOdette(欧州自動車業界における標準化推進団体)での最近の主な役職として
▼Member Materials Management Steering Committee (AIAG)
▼Member Electronic Commerce Steering Committee (AIAG)
▼Chair, Global China B2B Recommendation (AIAG/Odette/JAMA/JAPIA)
▼Co-Chair, MMOG/LE Benefits Study Committee (AIAG/Odette)
などがある。また,AIAGのメンバーとしてMMOG/LEの策定にも携わった。